教育に関するさまざまなランキングを発表している大学通信は2024年11月27日、学習塾が勧める中高一貫校ランキング2024「グローバル教育に力を入れている中高一貫校」を発表した。3位に広尾学園(東京・共学)、4位に昌平(埼玉・共学)、5位に開智日本橋学園(東京・共学)がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。 学習塾が勧める中高一貫校ランキングは、大学通信が首都圏の学習塾にアンケートを実施し、303の学習塾の塾長、教室長から回答を得た中から、項目別に独自に作成したもの。項目別に学校を5校連記で記入してもらい、最初の一貫校を5ポイント、次を4ポイントのようにして集計されている。 「グローバル教育に力を入れている中高一貫校」は、3位に広尾学園、4位に昌平、5位に開智日本橋学園、6位に渋谷教育学園幕張(千葉・共学)、7位に土浦日本大中教(茨城・共学)、8位に武蔵野大(東京・共学)、9位に山脇学園(東京・女子)と公文国際学園(神奈川・共学)がランクインした。9位の山脇学園を除き、すべて私立共学校が並んでいる。 3位の広尾学園は、2007年より共学化。「次世代を担う生徒たちにふさわしい環境と機会を提供する」というミッションのもと、革新的な教育を展開している。中学・高校ともに海外名門大学に進学可能な「インターナショナルコース」を設置し、中学では、高度な英語力をもった生徒対象の「アドバンストグループ」と、入学後に高度な英語力を身に付ける「スタンダードグループ」に分かれて学習。高校では「アドバンストグループ」のみとなり、各分野の高い専門性をもつ25人の外国人教師による授業のもと、国内外の名門大学合格を目指した教育が展開されている。 4位の昌平は、全国でも数少ないIB(国際バカロレア)ワールドスクール。全教員が一丸となって取り組む英語教育計画「パワー・イングリッシュ・プロジェクト」を軸に、世界に通用する英語力と国際感覚を養い、「英語が世界へ羽ばたくために必要であること」を実感させる教育を展開している。中学は全生徒を対象に授業を行うMYP(ミドルイヤーズプログラム)認定校であり、高校もIBコースを設置。DP(ディプロマ・プログラム)認定校として世界基準のカリキュラムを用意している。 5位には、前年9位から順位を上げ、開智日本橋学園がランクイン。2022年から全コースで国際バカロレアに準拠した教育を行っており、中学1~高校1年生は「ミドルイヤーズプログラム」、高校2~3年生は「ディプロマプログラム」を選択可能。最終試験を経て所定の成績を収めれば、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)を取得することができる。中学では、帰国子女や英語力の特に高い生徒が学ぶ「グローバル・リーディングコース」、英語を中学から本格的に学び、国内外の大学進学を目指す「ランゲージコース」、アクティブ・ラーニングを主体とした探究型・協働型の授業で日本のトップレベルの大学を目指す「リーディングコース」の3コースが用意されている。 大学通信のWebサイトではこのほか、ランキング1位・2位の学校などについても紹介。各校の学びの特色を分析している。ランキングは1位から29位まで計31校を一覧で掲載している。学習塾が勧めるランキング2024…グローバル教育に力を入れている中高一貫校