首都圏最大規模の会場テスト「Wもぎ」を実施する創育の新教育研究協会は2025年1月8日、東京都中学校長会進路対策委員会が発表した「都立高校全日制等志望予定調査」の結果をもとに、都立高入試における最新合格基準を公表。合格率60%の最新合格基準は、日比谷930点(参考値)、国立910点(参考値)、駒場860点など。 2025年度の都立高校全日制等志望予定調査(第一志望)によると、調査対象となった都内公立中学校610校に在籍する卒業予定者(中学3年生)7万7,856人のうち、全日制の都立高校を志望する生徒は4万5,720人、卒業予定者全体に占める志望率は58.72%となり、前年度の63.29%から4.57ポイントと大きく減少した。 都立高の志望率は、2017年度の71.15%をピークに下降傾向が続いている。一方、都内国立・私立・他県公立高の志望率は28.96%と、前年度の24.64%から4.32ポイント増加。都立以外への選択肢が拡大していることがわかる。 新教育研究協会によると、都立全日制高校の全体志願倍率は1.15倍で、前年度1.24倍から0.09ポイント低下。各校・普通科の志願倍率をみると、日比谷1.42倍(前年度1.37倍)、戸山1.78倍(同1.60倍)、青山1.75倍(同1.70倍)、西1.22倍(同1.37倍)、立川1.88倍(同1.61倍)、国立1.42倍(同1.52倍)など。倍率が高かったのは、普通科は豊島2.19倍、駒場1.95倍、神代1.95倍、石神井1.88倍。専門学科では、国際(バカロレア)2.50倍、園芸(動物)2.17倍、立川(創造理数)2.05倍、工芸(デザイン)2.03倍など。 また、中学校長会「志望予定調査」結果と創育の「都立そっくりテスト」の志望状況をもとに、一般入試における合格可能性60%を算出した「最新合格基準」も掲載。入試得点と内申をあわせた新基準総合得点は、駒場(普通)が手引基準点より5点増の860点、小山台(普通)865点、小松川840点、町田(普通)830点など。 入試問題自校作成校については、共通問題レベルでの基準総合得点を参考値として示しており、日比谷(普通)930点、戸山(普通)895点、青山(普通)890点、西(普通)900点、国立(普通)910点、国際(国際)870点などとなっている。 校長会予備調査による「最新合格基準」は創育のWebサイト、新教育School Guide Webに掲載。学校・学科別の志望予定調査の結果と、偏差値、入試得点、内申の目安を示した最新合格基準を一覧にまとめている。