子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディは、全国のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア「いこーよ総研」を通じて、2024年のお年玉に関する調査を実施した。調査結果から、お年玉文化が日本でどのように定着しているか、またその使い道についての実態が明らかになった。 お年玉は日本の伝統的な文化として、子供たちにとって楽しみの1つである。調査によると、子供の88%が「お年玉をもらっている」と回答しており、この文化が今なお受け継がれていることがわかる。特に、祖父母からお年玉をもらう子供が90%に達し、「祖父母と孫」という世代間のつながりを象徴する役割を果たしていることがうかがえる。 お年玉の袋数については、子供1人当たり「4袋以上」が半数を超えており、祖父母や親以外の親族からもお年玉をもらうケースが多いことがわかる。さらに、一袋当たりの金額は年齢とともに増加する傾向があり、小学生以上では総額が1万円を超えるケースが多数派となっている。 もらったお年玉の使い道については、「貯蓄」がもっとも多く、65%の家庭が「使わないでためている」と回答している。親子で相談して使うケースや、子供に使い道を任せる家庭も見られ、金銭感覚や判断力を育む機会として活用されている。また、親が生活費や教育費に充てる場合も多く、特に子供の衣類や学校の費用に使われることが多い。 お年玉は、金銭的な贈り物以上に、子供たちの成長や家庭のつながりを感じさせる貴重な習慣である。今回の調査からは、金額や袋数をめぐる悩みもある一方で、子供たちが楽しみにしている文化としての側面が強調された。これからも時代の変化に合わせた形で、それぞれの家庭が無理なくお年玉文化を楽しみ、大切に受け継がれていくことが期待される。 調査は、2024年12月2日から12月20日にかけて、いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザーを対象にインターネットアンケート形式で実施され、328サンプルが集められた。調査結果の詳細は、「2024年お年玉についての調査レポート」で確認できる。