カルペ・ディエムは、現役の東大生を対象に「2024年に出版された中で面白かった書籍」と題したアンケートを2024年12月に実施した。文芸書、ビジネス書、同社の書籍の3つの分類で行われたこの調査は、東大生の視点から選ばれた書籍をランキング形式で発表するものである。 カルペ・ディエムは、累計発行部数50万部を超えるベストセラー『東大読書』シリーズの著者である西岡壱誠氏をはじめ、東大生を中心とした多様なライターが所属する企業である。彼らの「東大生ならではの視点」は、同社の本づくりにおいて重要な役割を果たしている。今回のアンケートは、東大生がどのような本を選び、どのように感じているのかを知ることで、より多くの読者に共感や学びを提供することを目的としている。 調査は2024年11月19日から12月19日までの期間に、Googleフォームを活用して実施され、66名の東大生から有効な回答を得た。アンケートの結果、東大生の本への愛や価値観が浮き彫りになった。 文芸書部門は、1位「生殖記」朝井リョウ、2位「架空犯」東野圭吾、3位「成瀬は信じた道をいく」宮島未奈がランクインした。特に、主人公の生き方や物語の展開に共感を覚える東大生が多く、彼らの価値観や考え方を反映した選書となっている。 ビジネス書部門は、1位「タピオカ屋はどこへいったのか?」菅原由一、2位「頭のいい人だけが解ける論理的思考問題」野村裕之、3位「ほんとうの日本経済 データが示す『これから起こること』」坂本貴志がランクイン。経済や論理的思考に関する書籍が人気を集め、東大生の知的好奇心を刺激する内容が評価された。 カルペ・ディエムの書籍部門は、1位「東大合格はいくらで買えるか?」布施川天馬、2位「ドラゴン桜で学ぶ 伸びる子供の育て方」川本雄介・西岡壱誠、3位「家庭教師の技術」青戸一之・西岡壱誠がランクインした。東大生自身の経験をもとにした内容が共感を呼び、教育に対する考え方や方法論を学ぶ機会を提供している。 今回のアンケート結果は、東大生の読書傾向を知るだけでなく、彼らがどのように本を通じて学び、成長しているのかを示すものとなった。カルペ・ディエムは、今後も東大生の視点を生かした書籍づくりを続け、多くの読者に新たな発見と学びを提供していくとしている。