月が完全に地球の影に入る皆既月食が2025年9月8日に観察できる。日本全国で見られるのは2022年11月以来、およそ3年ぶり。ぐんま天文台では、皆既月食をYouTubeでライブ配信する予定。 皆既月食は、月が地球の影に完全に隠されて、赤黒く変色した月が見られる天体現象。今回の皆既月食は、9月8日の未明から明け方に発生する。国立天文台によると、皆既月食は、日本全国どこで見ても同じ時刻に起こるという。 欠け始めるのは9月8日の午前1時27分、その後午前2時30分から3時53分まで皆既となる。月が見える方位や高度は地域によって異なる。特に東日本では、月食の後半から終わりに、月がかなり低い位置に見える。 ぐんま天文台では、今回の皆既月食をYouTubeでライブ配信する予定。観察会は行わないため、天文台の敷地内への入場はできないとしている。 また皆既月食の翌日、9月8日夜から9日の明け方は、月と土星が接近する。満月直後の月の間近に、0.7等の土星の共演が観察できる。ウェザーニュースによると、土星が最大の見ごろとなるのは、9月21日ごろだという。この時期は普段の年より土星の環の傾きが小さいため、望遠鏡で見た場合は環が細く見えるという。