高校生が今後の人生に役に立ちそうだと感じる教科1位は、他教科を大きく引き離し「英語」だったことが2025年8月14日、Studyplusトレンド研究所の調査でわかった。逆に人生に生かしづらいと感じる教科1位は「美術」だったという。 スタディプラスのStudyplusトレンド研究所は、2025年6月16日から6月23日にかけて、学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の高校1・2年生を対象に「学びに関するアンケート」を実施し、298名から回答を得た。 アンケートの結果、今後の人生に役立ちそうな教科として「英語」が24.1%でもっとも高い支持を得た。ついで「国語」が14.0%、「社会」が12.9%と続いた。一方、今後の人生でどう生かしたら良いかわからない教科としては「美術」が20.8%で1位となり、ついで「数学」が15.2%、「音楽」と「理科」が14.7%で並んだ。 また、学校の勉強以外で学んでみたいテーマとしては、「社会科学(心理学・文化など)」が20.2%で最多となり、「ビジネス・経済(マーケティング・金融・経営・企業など)」が14.8%、「国際交流(英語・海外留学など)」が14.5%と続いた。 国立青少年教育振興機構が発表した調査によると「社会に出たら理科は必要なくなる」と考えている高校生の割合は日本、アメリカ、中国、韓国の4か国で日本がもっとも高かった。今回の調査でも、文系教科より理系教科が「将来に生かしづらい」と感じる傾向が見られた。自由記述でも理系教科は内容が高度になるにつれて、実生活や社会との繋がりを見出しにくくなるという意見が多く寄せられた。 一方、歴史などの知識を身に付けることで、相手のバックグラウンドに配慮し、適切なコミュニケーションが取れるといった意見や、音楽や美術を学ぶことで、言語や文化の違いを超えて多様な人々とわかりあえるといった意見もあり、教養の必要性を実感する高校生も多いようだ。