【高校受験2025】埼玉県公立高校入試<社会>講評…6択問題増加、並べ替え問題が姿を消す | NewsCafe

【高校受験2025】埼玉県公立高校入試<社会>講評…6択問題増加、並べ替え問題が姿を消す

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【高校受験2025】埼玉県公立高校入試<社会>講評
 2025年2月26日、2025年度(令和7年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。

 リセマムでは、早稲田アカデミーの協力を得て、令和7年度(2025年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜の学力検査「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と学校選択問題(英語・数学)についても、同様に掲載する。

<社会>講評
(早稲田アカデミー 提供)
 大問数や設問数、配点などほぼ前年を踏襲する内容であった。

 大問1は世界全図から大陸名・生活のようす・資料の記述問題・資料の内容の選択問題とほぼ例年通りの出題であった。

 大問2は日本の一部の地図から地形の名称・雨温図・都道府県の統計資料・会話文の穴埋め記述・地形図と、こちらも例年と同様の出題であった。特に地形図は3年連続で写真と地形図を結びつける問題が出題された。昨年とのおもな変更点は、選択問題が1題増え選択肢が6つある問題が昨年は1問であったが2問に増えている点があげられるだろう。

 大問3は時代ごとのまとめ5つから各時代の内容を問う前近代史の問題で、例年を踏襲した出題であった。正誤問題では3年連続して世界史が関連する問題が出題されており、学習指導要領の改訂(世界史を増やした)も鑑みると今後も世界史を出題する傾向は続くと考えられる。変更点としては、例年出題されていた人物名を書かせる問題がなくなり記述1問以外はすべて選択問題になった点があげられるだろう。

 大問4は年表を用いた近現代史の問題で、昨年初めて出題されたステップチャートの穴埋め問題や昨年から出題されなくなった並べ替え問題なども同様で、昨年を踏襲した出題であった。変更点としては昨年なかった6択の選択問題が出題されたことや例年は大問3で出題されていた人物名を書かせる問題が大問4で出題されたことがあげられる。

 大問5は7つの学習課題があげられ、そこから7問が出題される、昨年同様の出題であった。変更点としてはここ数年、政治3問・経済3問・国際1問という問題数であったが今年は、政治4問・経済2問・国際1問となった点であろう。

 大問6はSDGsを題材とした地歴公民の総合問題が出題された。一昨年までは大問4で、昨年は大問6で出題された歴史の並べ替え問題は出題されなかった。また、資料を選択してからその資料を基に記述させる問題は今年で4年続けて出題されているが、資料の選択を間違うと、必然的に記述も間違うことになるので注意が必要な問題だったといえよう。

 全体的には大きな変更はないが、6択問題の増加と並べ替え問題が姿を消したことがトピックといえそうである。


 このレポートは2025年2月26日(水)に、速報として早稲田アカデミーにより作成されたもの。
協力:早稲田アカデミー(執筆:埼玉県立必勝コース社会科責任者 佐藤弘康氏)
《編集部》

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