2025年2月26日、2025年度(令和7年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。 リセマムでは、早稲田アカデミーの協力を得て、令和7年度(2025年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜の学力検査「英語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と学校選択問題(英語・数学)についても、同様に掲載する。<英語>講評(早稲田アカデミー 提供) 大問数・大問ごとの配点は例年通り。 大問1はリスニング。聞き取った内容を英語で書く問題では、人称代名詞を発問に合わせて正しく変えることが必要。 大問2は日本語のメモをもとに英語のポスターを作成するという例年と同様の形式。適語補充では英語に直す該当部分を丁寧に読み取ることと、曜日や月などの基礎的な単語をミスなく書けることが大切。 条件英作文は例年同様、一文目は和文英訳、二文目以降は語群内から一語を選んでの自由作文。難易度は例年並み。 大問3は230語程度の文章読解。出題形式は例年通りだが、内容一致には正確な読み取りが求められた印象。特に問5は「他6人の宇宙飛行士とともに」という記述から「7人が宇宙へ行った」という答えを選ばせる問題で、答えに迷う受検生もいたのではないか。 大問4は対話文読解。□1~□4の短い対話文で構成され「次世代型路面電車」や「自動運転バス」などをテーマとした文章。次世代型路面電車の開始時期や、その運行範囲を延長する予定時期など、さまざまな出来事についての「時期」の読み取りが重要となった。新傾向の問題は文章内の出来事が起こった年表に正しい数字の組み合わせを入れる問題。文章内では「路面電車の営業が始まる2年前」と書かれているため、文章内の年号と文章を組み合わせて丁寧に読み取る必要があった。ここに時間がかかってしまった可能性もある。並べ替えは間接疑問についての出題。基礎的な文法だが、主語→動詞の順で並べ替えられるかがポイントとなった。 大問5は英文読解と自由英作文。読解問題の難度は例年並み。英作文のテーマは『図書館に漫画本はあるべきか』というもの。直近2年は2つの選択肢のうちどちらが良いかという出題のされ方だったが、意見を求められるものに変化した。さまざまなテーマを想定し、問に対して素早く自分の考えをまとめ、表現する訓練をしておくことが大切。 単に内容理解ができるだけでなく、表記された言葉以上に深い考察力が求められる問題が今後増えていくだろう。 このレポートは2025年2月26日(水)に、速報として早稲田アカデミーにより作成されたもの。協力:早稲田アカデミー(執筆:埼玉県立必勝コース英語担当 江藤奈々氏)