全国障害学生支援センターは2025年2月20日、「大学案内2026障害者版」を発売した。同書は障害のある受験生、その保護者、進路指導に携わる教職員などに大学入試や授業中の配慮、学生生活のサポートに関する情報を提供するもので、新版では学校推薦型選抜等推薦入試の合理的配慮内容が追加された。 「大学案内障害者版」は、障害のある受験生が必要とする情報提供を目的に1996年から発行されている。障害当事者の手によって編集・発行され、日本で唯一の障害者向け大学案内として知られている。今回で16回目の発行となり、障害者の大学進学を支援するための情報がさらに充実した。 発行元である全国障害学生支援センターは、1999年に設立された非営利の民間団体。全国の大学の障害学生受け入れ状況を調査し、そのデータをもとに「大学案内障害者版」を発行している。2024年に実施された調査では、全国821校のうち381校が回答し、障害学生の受け入れに関する情報を提供している。 2026年度版では、新たに学校推薦型選抜等推薦入試の合理的配慮内容を追加。また別途利用会員に登録することで「大学案内障害者版 Web情報サービス」のスタンダードプランが利用可能になった。このサービスは、Webサイト上で本書に掲載された各質問の選択肢ごとに、回答した大学が表示される仕組みとなっいる。 「大学案内2026障害者版」はA4版630ページ。定価は本体6,300円(税別)。障害学生割引の適用で本体3,150円(税別)。販売は全国障害学生支援センターのWebサイトからの直販で送料600円(税込)が必要となる。 全国障害学生支援センターは、障害者の自立と社会参加を促進するための情報提供を目的に活動している。これまでにも、相模原市や神奈川県から表彰を受けるなど、その活動が評価されている。◆大学案内2026障害者版発売日:2025年2月20日編集・発行:全国障害学生支援センターサイズ:A4版630ページ定価:本体6,300円(税別)/障害学生割引3,150円(税別)ISBN:978-4-9911821-5-0