国公立大学の2025年度一般選抜における第2次試験(個別試験)の出願が2025年1月27日にスタートした。出願締切は前期・中期・後期日程のいずれも2月5日まで。なお、東京大学や京都大学などは志願者が一定数を上回った場合に事前に選抜する「2段階選抜」を導入している。 国公立大学の入試は、第1次試験として大学入学共通テスト(以下、共通テスト)を課し、第2次試験として各国公立大学においてそれぞれの学士課程教育を受けるに相応しい資質と能力を測る個別試験を実施している。一部の大学では、第2次試験を実施するにあたり、志願者数が想定を上回った場合に事前に第2次試験の受験者を選抜するための第1段階選抜を実施する。 たとえば東京大学は、入学志願者が各科類の募集人員に対する倍率に達した場合に共通テストの成績により第1段階選抜を行う。各科類の予定倍率は文科一類・文科二類・文科三類が約2.5倍、理科一類が約2.3倍、理科二類・理科三類が約3.0倍。前期選抜の第1段階選抜の合格者はWebサイトで2月12日に発表される。 京都大学も同様に、2月12日に前期選抜の第1段階選抜合格発表を行う。予定倍率は、理学部と工学部が約3.0倍で、そのほかの学部はいずれも約3.5倍。ただし、医学部医学科は共通テストの6教科8科目の得点(英語はリーディング150点満点・リスニング50点満点に換算)の合計が1,000点満点中700点以上の者のうちから、募集人員の約3倍までの者を第1段階選抜の合格者とする。 前期選抜は、2月25日を第1日目として試験を実施。合格発表は公立大学が3月1日~10日、国立大学が3月6日~10日に行う。東京大学と京都大学については、前期選抜を2月25日・26日・27日の3日間で実施し、3月10日に合格者を発表する。ただし2月27日については東京大学は理科三類のみ、京都大学は医学部医学科の面接のみとなる。 第2次試験(個別試験)の出願期間は、前期・中期・後期日程のいずれも1月27日から2月5日までで、多くの大学がインターネット出願で受け付ける。2段階選抜の実施の有無や条件は各大学の募集要項で確認できる。