学研ホールディングスのグループ会社であるGakkenが提供する「学研プライムゼミ」は2025年1月9日、大学受験予備校「ニチガク」の事業停止に伴い、影響を受けた生徒や講師に対して救済支援を開始することを発表した。ニチガクの突然の閉鎖により、大学入試を目前に控えた受験生を含む多くの生徒が困難に直面している中、学研プライムゼミはオンライン映像授業を無償で提供することで支援を行う。 ニチガクの事業停止および自己破産申請は、受験生にとって大きな衝撃となった。特に、大学入試を控えた高校3年生や既卒生にとっては、学習環境の喪失が深刻な問題となっている。こうした背景から、学研プライムゼミは、受験生の学習機会を確保するために、オンライン授業を通じた支援を決定した。 学研プライムゼミの救済支援は、高校1・2年生と高校3年生・既卒生を対象に、それぞれの学年に応じたオンライン講座を無償で提供する。高校1・2年生には、英語、数学、現代文のいずれかの講座を、3月末まで提供する。また、高校3年生・既卒生には、英語、数学、現代文、物理、化学、生物、日本史、世界史、地理の中から選べる講座を同様に提供する。これにより、受験生は必要な科目を選択し、学習を継続することが可能となる。 支援を受けるためには、ニチガクへの申込書や契約書の確認が必要であり、パソコンの準備や通信費は自己負担となる。また、テキストはe-book形式で提供され、Webブラウザで閲覧可能。希望する条件によっては、提案が難しい場合もあるという。 利用方法については、専用のWebフォームまたは電話での問合わせが可能である。電話での問合わせは、月曜から土曜の午前10時から午後5時まで受け付けている。問合わせが想定以上に多い場合、対応に時間がかかることもある。 学研プライムゼミは、難関大学を目指す受験生のためのオンライン映像授業を提供しており、実力派講師陣による授業や自由に選べるカリキュラム、オリジナルテキストを特徴としている。今回の支援策により、受験生は引き続き質の高い教育を受けることができる。 Gakkenは、教育関連事業を展開する企業として、今回の支援を通じて受験生の学習環境を支えることを目指している。学研ホールディングスの一員として、教育分野におけるさまざまな取組みを行っており、今回の支援もその一環である。