ワオ高校、哲学カフェで「わきまえるべきこと」議論 | NewsCafe

ワオ高校、哲学カフェで「わきまえるべきこと」議論

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 ワオ高等学校は2025年1月から3月にかけて、同校の哲学カフェで「わきまえるべきこと」をシーズン・テーマにした10大テーマで、全国の仲間と対話を通じて深く考える機会を提供する。毎週金曜日の午後6時からバーチャルキャンパスで開催される。参加者はオンラインで全国から参加可能で、「耳だけ参加」も可能。

 岡山県岡山市に本校を置くワオ高等学校は、哲学・科学・経済の教養を学べる通信制高校として2021年4月に開校した。同校は「哲学で未来を変える通信制高校」をスローガンに掲げ、哲学を通じて「考える」授業を展開している。

 哲学カフェは、教師と生徒の壁を取り払って自由に議論する場として設けられている。今回の通期テーマ「わきまえるべきこと」では、ドイツの哲学者ヘーゲルが示唆した「自分がよいと思ったことが他の誰にとってもよいといえるものかどうかを判断する能力」を多面的に考える。これにより、独りよがりな思考を戒め、他者との関係性を見直すことを目指す。

 1月から3月にかけての哲学カフェでは、10大テーマが取り上げられる。1月10日には「なぜ学ぶのか?」、1月17日には「なぜ遊ぶのか?」、1月24日には「なぜ作るのか?」といったテーマが続く。2月には「なぜ話すのか?」や「なぜ悩むのか?」、3月には「なぜ気遣うのか?」や「なぜ生きるのか?」といったテーマが予定されている。

 哲学カフェは、毎週金曜日の午後6時からワオ高校のバーチャルキャンパスで開催される。参加者はオンラインで全国から参加可能で、「耳だけ参加」も許可されている。哲学カフェは、フランスの哲学者マルク・ソーテが始めた「考え方の打ち合いの場」としての伝統を引き継ぎ、参加者が自由に意見を述べあう場となっている。

 ワオ高校の福盛直樹教諭は、「人間がわきまえるべきこと」をテーマにした新たなシリーズに期待を寄せている。哲学の本質が「普遍妥当性」にあることから、「教養を持ちあわせていない限り、哲学を理解することは難しい」と述べている。今季の哲学カフェでは、教養の重要性に沿って、多様な視点を学ぶことが目的とされている。

 ワオ高校は、オンラインとリアルの良さを生かした学びを提供している。全国どこからでも参加可能なバーチャルキャンパスを通じて、日々のホームルームや学内イベントを開催し、遠隔地の生徒や教職員が対話を深めている。また、岡山・東京・大阪のキャンパスには「通学コース」があり、専属コーチがサポートしながら学習を進める。

◆ワオ高校 哲学カフェ 2025年1~3月「わきまえるべきこと」
日程と内容:
・2025年1月10日(金)学習「なぜ学ぶのか?」~ホモ・サピエンスなる原点
・2025年1月17日(金)遊興「なぜ遊ぶのか?」~ホモ・ルーデンスなる原点
・2025年1月24日(金)創造「なぜ作るのか?」~ホモ・ファーベルなる原点
・2025年2月7日(金)対話「なぜ話すのか?」~プラトンが担うべき視点
・2025年2月14日(金)懊悩「なぜ悩むのか?」~ニーチェが担うべき視点
・2025年2月21日(金)教養「なぜ慎むのか?」~ヘーゲルが担うべき視点
・2025年3月7日(金)配慮「なぜ気遣うのか?」~ディルタイという起点
・2025年3月14日(金)解釈「なぜ気づくのか?」~ヤスパースという起点
・2025年3月21日(金)指標「なぜ頑張るのか?」~ハイデガーという起点
・2025年3月28日(金)瞬間「なぜ生きるのか?」~ベルクソンという起点
時間:18:00~19:00
会場:ワオ高校バーチャルキャンパス
対象:中学生・高校生・保護者および教育関係者
申込期限: 実施前日の15:00
参加費:無料
申込方法:ワオ高校公式Webサイトより申し込む
《神林七巳》

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