ABABAは、2025年3月卒業予定の大学4年生を対象に「就活うつに関するアンケート調査」を実施した。調査結果によれば、就活中に「死にたい」と感じたことがある学生は49.3%にのぼり、就活うつを自覚した学生は46.3%に達した。これらの結果は、就職活動が学生に与える心理的ストレスの大きさを示している。 ABABAは、就職活動中の学生が抱えるメンタルヘルスの問題に着目し、今回の調査を実施した。調査は2024年10月29日から11月12日にかけて行われ、300名の有効回答を得た。 調査では、就活うつの原因として「自分の頑張りが足りない」と考える学生が62.7%ともっとも多く、ついで「企業との相性が良くない」と感じる学生が30.3%であった。また、就活うつの影響として「自分には価値がないと感じるようになった」と答えた学生が42.7%にのぼり、自己否定感が広がっていることがわかった。 調査結果によると、就活うつの対処法としては「親や友人に相談する」が40.3%でもっとも多く、ついで「特に何もしなかった」が32.3%であった。一方で、専門機関でカウンセリングを受けた学生は14.3%にとどまった。就活うつを患った期間は「1週間以上3か月未満」が多く、長期間にわたるケースも見受けられた。 ABABAは、就活うつが社会問題であると認識している学生が43.7%にとどまることを受け、就活生のメンタルヘルスの実態を明らかにするための調査を継続していく方針を示している。