【Netflix「ボーイフレンド」インタビュー/テホン編】価値観が変わった“二度の遠距離恋愛と留学” ゲンセイからもらった「心に留めておきたい大切な言葉」 | NewsCafe

【Netflix「ボーイフレンド」インタビュー/テホン編】価値観が変わった“二度の遠距離恋愛と留学” ゲンセイからもらった「心に留めておきたい大切な言葉」

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じたテホン(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/08/11】Netflixで世界独占配信されている、日本初となる男性同士の恋愛リアリティショー「ボーイフレンド」。7月30日に最終話の配信を迎えたが、今もなお世界中で話題となっている。そこでモデルプレスはBoys9人のインタビュー連載を実施。Vol.2はテホン(TAEHEON/34 ※年齢は収録開始時)が登場。

【写真】“日本初”男性同士の恋リア、イケメン出演者たち

◆“日本初”男性同士の恋リア「ボーイフレンド」

海の近くに佇むビーチハウス“Green Room”とペパーミントのコーヒートラックに集まったのは男性が恋愛対象の9人のBoys。ルールは「約1ヶ月のあいだ共同生活をすること」「コーヒートラックを皆で運営すること」のみ。恋愛リアリティショーでありつつも、恋愛成就のみならず、一生モノの友情を育むことや、ただ宝物のような1ヶ月を過ごすことも祝福すべきゴールとなっている。

韓国出身・デザイナーのテホンは共同生活の中で恋愛することはなかったが、Boysの良き相談役に。それぞれの悩み・立場に寄り添った優しい言葉や的確なアドバイスは“名言”として注目を集め、Boysのみならず多くの視聴者にも感動や気付きを与えた。またテホンは9人の中で唯一セクシュアリティを両親にカミングアウトできていなかったが、番組出演を通して決意を固め、最終話では「8人の仲間がいるから、家族に会いに行って、胸を張って堂々と言えると思う」と明かした。

◆テホン「ボーイフレンド」反響の大きさに感謝「出演した意義を感じました」

― まずは改めてこの番組に出演したきっかけ・理由を教えてください。

テホン:もっと自分らしく堂々と生きていきたいと思ったからです。私は自分のセクシュアリティを完全に隠してきたわけではありませんが、韓国にいる家族や親戚にはまだ話していませんでした。このリアリティショーを通じて、自分の性的指向について話すきっかけを作りたいと思いました。

また、ここ数年間1人で過ごすことに慣れてしまい、人との出会いや恋愛への興味を失っていました。過去10年間、世界中を飛び回りながら、3.5年間と8800kmの遠距離恋愛を二度経験しました。どちらも多くの学びがありましたが、別れを繰り返す中で他人や自分を信じることが難しくなり、傷つくことや傷つけることを恐れるようになりました。この番組を新しい出会いの場として考え、出演することでさまざまな方々と触れ合い、再び恋愛に対する勇気を取り戻したいと思いました。

― 全世界に配信され、海外のファンもたくさん観ています。配信前は自分のプライベートな部分を見せる怖さもあったかと思いますが、実際の反響を受けて現在のお気持ちはいかがですか?

テホン:全世界に配信されるということで、プライベートをさらけ出すことに対する不安はありました。特に、この企画が日本初の非ストレートのリアリティショーであるため、世間からの反響が心配であった時もありました。

私や他のキャストメンバーは、その不安にもかかわらず出演を決意しましたが、予想外の多くの温かいメッセージやサポートに感謝しています。特に、自分と同じような経験をしている方々からの共感や励ましの声が多く寄せられ、自分がこの番組に出演した意義を感じました。これまで隠してきた部分をさらけ出すことで、多くの人々と繋がり、自分自身も成長できたと思います。自分のストーリーを共有することで、多くの人々と繋がり、誰かの力になれることを嬉しく思います。今後も共感し合い、励まし合うことで、多くの人々を力づけていきたいです。勇気を出して出演して、本当に良かったと感じています。

◆テホン、ゲンセイからもらった“大切な言葉”

― 共同生活を振り返って、最も記憶に残っている思い出は?

テホン:共同生活を振り返ってみると、特定の瞬間というよりも、毎日が本当に楽しかったです。Boysと一緒に過ごす時間はどれも特別で、たくさんの思い出が詰まっています。例えば、一緒に料理をして新しいレシピを試したり、夜遅くまでカードゲームを楽しんだり、天気の良い日には外でスポーツをしたりしました。

ジムでのトレーニングも一緒に励まし合いながら取り組んでいましたし、日常の何気ないおしゃべりや深夜の語り合いも、全てが貴重な時間でした。それぞれが個性的で、互いに影響を与え合い、笑い合い、支え合ったことが何よりも思い出深いです。

― 共同生活中にメンバーから言われて印象的だった言葉を教えてください。

テホン:共同生活中、ゲンセイとよく話をしました。彼とは同世代であり、抱えている悩みも似ていたため、共感することが多かったです。ある日、私が自分の将来について不安を感じていると話した時、ゲンセイは「自分のペースでいいんだよ」と言ってくれました。

この言葉は非常に印象的でした。日本に来てから、私は周りと自分を比べ始め、焦りや不安を感じることが多くなっていました。しかし、ゲンセイの言葉を聞いて、自分のペースで進むことの大切さに気付きました。他人と比べずに、自分自身のリズムで物事を進めることが、自分にとって最も健全であると実感しました。この経験を通じて、焦らずに自分の道を進む勇気を持つことができました。ゲンセイのアドバイスは、私にとって大きな支えとなり、これからも心に留めておきたい大切な言葉です。

◆テホン、カミングアウトでさらに実感した“家族からの愛情”

― 「ボーイフレンド」への出演を通して自分自身が成長したと感じること、学んだことを教えてください。

テホン:共同生活を10年以上経験してきましたが、約5年前に日本に移住してからはずっと1人で暮らしていました。1人暮らしに慣れるにつれて、周囲を思いやる考え方や、自分の行動や言葉が他の人々の生活にどれほど影響を与えるかを徐々に忘れかけていました。しかし、この番組での共同生活を通じて、社会の中での自分の存在について改めて考える機会を得ました。

他人との交流や共同生活を通じて、自分の言動が他人にどのように影響を与えるかを再認識し、共感と配慮の重要性を学びました。また、多様な価値観や背景を持つ人々との生活を通じて、互いに尊重し合うことの大切さを実感しました。これにより、他者との関係性がより豊かになり、自分自身も成長することができました。

― 共同生活を通してご両親に打ち明けることを決意されましたが、その後会いに行くことはできましたか?

テホン:年末に撮影が終わった後に帰省しました。そして、勇気を出して両親と姉に、自分が「ボーイフレンド」に出演すること、そして性的指向がゲイであることをカミングアウトしました。驚いたことに、彼らはこう言ってくれました。「これはあなたの人生、テホン。私たちは干渉しないし、いつも応援しているよ」と。その瞬間、自分が親を保守的だと偏見を持っていたことに気付き、大変反省しました。両親の愛に感謝しており、家族ともう一歩近づけた気がします。

◆テホン、Boysとの現在の交流語る

― 映像内ではアランさんが「社会復帰」と表現されていましたが、撮影期間が終わってこれまでの生活に戻った時に感じた気持ちを教えてください。また自分自身に変化はありましたか?

テホン:最初の何週間はとても寂しかったです。例えば1人暮らしに戻り、朝起きて「おはよう」と言い合う相手がいなくなってしまったこととか。しかし、新しい仲間ができたことで心強く感じるようになりました。生活の中でときどき「Boysならこの時どういうアクションを取るだろうか」「何を言ってくれるだろうか」と考えるようになり、物事をより多角的に見ることができるようになったと思います。

恋愛面では、もともと気になる人には自分からまっすぐ動き出すタイプでしたが、共同生活の中でみんながそれぞれ積極的に取り組んでいる姿を見て、自分も前より積極的になれたと感じています。

― 共同生活を終えて、皆さんで集まったり、どなたかと会ったりなどの交流はありますか?

テホン:撮影とシェアハウスでの生活は本当に楽しかったですが、多くのメンバーが撮影される環境に慣れていなかったため、厳しい瞬間もありました。しかし、そういった経験を共有することで、私たちは強い仲間意識を育むことができたと思います。共同生活を終えてから、全員と少なくとも一度は個別に会っています。食事をしたり、飲みに行ったりと楽しんでいます。InstagramでリアクションやDMのやり取りを続けたり、LINEグループで集まりを企画したりもしています。

メンバー全員と仲が良く、例えばシュンとはLINEで何気ない話をして笑ったりしています。特にゲンセイとは親友になり、頻繁にメッセージを送り合ったり、ときどき電話で話したりしています。これから2人で行う予定の「ボーイフレンド」出演者ならではの取り組みについても話し合っています。

◆テホン、名言の裏にあった多様な経験

― テホンさんのアドバイスや発する言葉に勇気づけられる、感動する声がネット上ではたくさん上がっています。テホンさんのそのような考え方・価値観を形成するきっかけとなった出来事や経験を教えてください。

テホン:出演動機に述べさせていただいたように、アジアとヨーロッパ間での遠距離恋愛を二度経験する中で、多くのことを学びました。若い頃から自分の感情を上手く表現できず、本心とは異なる行動や言葉で相手を傷つけてしまうことがありました。それは、自分のコンプレックスから来る自己防衛であり、自分自身を傷つけないようにするためだと気づきました。

また、留学や共同生活を通じて多くの人々と出会い、価値観を共有し合うことで、自分の考えや価値観が大きく広がりました。アメリカ、カナダ、イギリス、そして日本など、多くの国で生活する中で、ほぼ10年間、寮やシェアハウスなどの共同生活を経験しました。異なる文化や視点に触れることで、他者に対する理解と共感の重要性を学び、自分自身も成長できたと感じています。

これらの経験を通じて、自分の言葉や行動が他人にどのような影響を与えるかを深く考えるようになりました。だからこそ、私のアドバイスや言葉が誰かの勇気となり、感動を与えることができるのであれば、それは非常に嬉しいことです。これからも、自分の経験をもとに、他者を支え、力づける言葉を届けていきたいと思います。

◆テホンの夢を叶える秘訣

― モデルプレス読者には今、夢を追いかけている方がたくさんいます。そんな方々に向けて、最後に“夢を叶える秘訣”を教えてください。

テホン:何よりも自分自身を信じることです。周りの助けを借りたり、アドバイスを求めたりすることも大切ですが、最終的な選択は自分自身が行うものです。自分を信じられなければ、他人に自分を信じてもらうことは難しいと思います。

私は、他人が何を言おうと、自分のやりたいことを貫くべきだと考えています。たとえそれが悪い結果を招いたとしても、自分を信じて行動したことで、それが貴重な経験となり、自尊心の基盤となるからです。世間の意見や考えに振り回されず、自分らしさを大切にしてほしいです。そうした人々が、この世界で輝くと信じています。

◆取材こぼれ話

「ボーイフレンド」内では、Boysの相談役として数々の名言を残しながらも、ふとした言動や行動が“ギャル”だと話題を呼んでいたテホン。今回の取材でもその愛らしさは健在で、“決め顔チャレンジ”動画の撮影後には、本来ダイが担当する「モデルプレスをご覧の皆さん~」という出だしの挨拶を勘違いして自身も言ってしまったと手を挙げて申告。Boysはそんなテホンの姿に笑いの渦となり、再撮影も和やかに行われた。スチール撮影ではトップバッターに指名され「私ですか!?」と驚きつつも、魅力的な表情とポージングを見せてくれた。(modelpress編集部)

◆「ボーイフレンド」出演者9人

ダイ(DAI/23)大学生
テホン(TAEHEON/34)韓国出身・デザイナー
リョウタ(RYOTA/28)モデル・カフェ店長
ゲンセイ(GENSEI/34)台湾出身・ヘアメイク
シュン(SHUN/23)アーティスト
カズト(KAZUTO/27)和食料理人
ユーサク(USAK/36)GOGOダンサー
アラン(ALAN/29)ブラジル出身・IT企業勤務
イクオ(IKUO/22)飲食店勤務

【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》

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