岩手大学は、2027年度(令和9年度)入学者選抜から教育学部に新たな入試制度を導入する。学校推薦型選抜には、小学校教育コース「希望郷いわて」教員養成枠を新設。中学校教育コース(音楽・美術・保健体育)には、試験時期を早めた総合型選抜Iを導入し、募集人員を拡大する。 学校推薦型選抜で募集する「希望郷いわて」教員養成枠は、学校教育教員養成課程の小学校教育コースに新たに設けられる募集枠。岩手県教育委員会との強力な連携のもと、岩手県の多様な文化や教育課題に対応できるよう、ICTや情報学を効果的に活用して指導内容の充実を図る教員の養成を目指す。 募集人員は15名。選抜は11月下旬予定で、小論文、面接、推薦書、調査書、出願理由書などを総合して多角的に評価する。大学入学共通テストおよび教科・科目に係る個別学力検査は免除される。 出願要件は、調査書の全体の学習成績の状況が4.0以上で、岩手県内の小学校教員を目指す強い意欲をもつこと。出身高校や出身地による制限はない。入学後は、ICT活用能力などを養う特別プログラムを実施する。 一方、中学校教育コースの音楽・美術・保健体育の各サブコースには、総合型選抜Iを導入する。これまで年内入試の枠がなかった音楽サブコースは、募集人員2名。美術と保健体育では、従来の学校推薦型選抜に代えて導入し、募集人員を美術2名(1名増)、保健体育4名(2名増)に拡大する。 出願要件は、調査書の全体の学習成績の状況が4.0以上の高等学校卒業者(2027年3月卒業見込みを含む)で、かつ将来、中学校教員として高い使命感をもって教育に取り組む意欲があり、合格後の入学を確約できる人。 試験日は10月上旬で、従来の学校推薦型選抜(11月下旬)より前倒しして実施する。選考は、実技検査、面接、調査書、出願理由書を総合して多角的に評価。大学入学共通テストおよび大学独自の教科・科目試験は免除される。なお、保健体育サブコースのみ、志願者数が募集人員の5倍を超えた場合、出願理由書や調査書による第1段階選抜を実施する場合があるとしている。 今回の改革では、新たな入試制度を導入する一方で、学校教育教員養成課程の後期日程はすべて廃止する。同課程を志望する受験生には、学校推薦型選抜や総合型選抜などの年内入試、または前期日程への対応がこれまで以上に重要となりそうだ。 詳細は、今後公表予定の「令和9年度岩手大学入学者選抜要項」(7月予定)や「令和9年度教育学部総合型選抜I学生募集要項」(8月予定)、「令和9年度岩手大学学校推薦型選抜学生募集要項」(9月予定)で確認できる。