2026年度(令和8年度)2月17日(火)と2月18日(水)に、千葉県公立高等学校入学者選抜が実施された。18日は理科と社会の2教科が実施となった。千葉県教育委員会が2026年2月13日に発表した一般入学者選抜等の確定志願状況(全日制)によると、志願者確定数は3万2,008人で、平均倍率は1.11倍となった。 リセマムでは、京葉学院の協力を得て、2日目の18日に行われた学力検査「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。<社会>講評(京葉学院 提供) 大問の数は例年通りの8つでしたが、昨年度までとは地理と歴史の出題順が入れかわりました。地理のページ数が1ページ増やされていることから、ページレイアウトを調整するための変更と思われます。 出題内容は例年通り、3分野のあらゆる単元に、まんべんなくわたったものでした。教科書に書かれている基本的なことがらを、きちんと学んできたかが問われる内容でした。 解答用紙がマークシート式になってから3年目の今年度も、短答式で答える箇所は昨年度と同様わずか1問でした。記述式の問題も3問と変わりがありませんでした。 大半をしめた選択式の問題では、「両方とも正しいときに点を与える」「全て正しいときに点を与える」というものは5題にとどまり、昨年度の10題から半減して、難易度が下がった印象を持った受験生が多いことが考えられます。1.総合問題 「博物館を訪れて作成したレポート」を題材とした、3分野の融合問題です。 (1)の縄文時代のものを選ぶ問題は、正解の土偶のほかに、銅鐸や埴輪が選択肢に入っており、間違えてしまった人は多いのではないでしょうか。 (3)はUNESCOを選ぶ問題でした。国際機関(およびその略称)はよく出題されますが、公民教科書の最後の方であつかうため、勉強が行き届かない受験生も多い箇所です。2.前近代史 「日本の文化財」がテーマで、「鳥毛立女屏風」「男衾三郎絵詞」「南蛮屏風」「浪花名所図会」「広隆寺弥勒菩薩像」「法隆寺釈迦三尊像」「平等院鳳凰堂阿弥陀如来像」「東大寺盧舎那仏像」「豊饒御蔭参之図」といった図版を大量に用いて出題されました。 なお、問われたのは各文化財がつくられた時代のできごとなどで、それぞれには詳しい説明もついていますので、これら文化財の暗記が必須だったわけではありません。3.近・現代史 新渡戸稲造の事績をテーマとした問題でした。 (5)の湯川秀樹は、日本で初めてノーベル賞(物理学賞)を受賞した人物です。2025年には、坂口志文氏が医学・生理学賞、北川進氏が化学賞を受賞しています。4.世界地理 例年通り、世界全図にもとづいて出題されました。 (1)は緯線・経線についての定番の問題でした。(2)で出された気候も、やはり定番の問題といえます。過去問演習をしっかりこなした受験生にとっては、見慣れた問題だったといえるでしょう。5.日本地理 例年2ページで出題されてきましたが、今年度は3ページとなりました。小問の数は例年通りです。例年通り、日本全図にもとづいて出題されました。 地形図の問題も例年通りに出題され、航空写真なども活用した、やや高度な問題となっていました。 一方、必ず出題されてきた都道府県・都道府県庁所在地や7地方区分について問う問題が今年度は出題されなかったことが、目立った変化でした。6.国際社会 国際社会がかかえている、貧困・食料不足、地域紛争・難民、核拡散などといった問題について出題されました。7.国民生活と経済・社会 社会科の経済の授業で学んだ、興味のある分野についてというテーマで、国の税収、消費者保護、オーバーツーリズムについて出題されました。国の税収については、消費税・相続税・所得税についてそれぞれ資料が示され、解答を得るという形式でした。8.日本の政治制度 基本的人権や三権分立について問われました。 (3)は、国の政策と地方自治体の政策について資料が示され、これを読み取って適切な選択肢を選ぶという問題でした。 このレポートは2026年2月18日(火)に速報として京葉学院により作成されたもの。協力:京葉学院