オンワード樫山は、七五三の服装に関する調査結果を発表した。調査によると、七五三用に準備した服を卒園式や入学式などで着回したいと考える母親は35%以上にのぼり、服選びでは「フォーマル感」を重視する傾向が明らかになった。また、気候変動に対応するため重ね着などで調整する人が多いこともわかった。 調査は、オンワード樫山のマーケティンググループが主体となり、2025年11月7日から9日の期間、インターネットアンケートシステム「Questant」を用いて実施した。対象は、全国の七五三を経験した、または今後予定している20代から60代の女性159名。 「七五三用に購入・準備した服を卒園式や入学式などでも着回す予定はあるか」という設問では、「七五三専用で考えている」が24.5%で最多だった。一方で、「卒園・入学などにも使い回す予定」(16.4%)、「兼用できればうれしいが、優先順位は七五三」(10.1%)、「どちらかというと使いまわす方向で考えている」(9.4%)を合計すると35%以上となり、多くの母親が着回しを視野に入れていることがうかがえる。 着回しを検討している人に工夫する点を尋ねたところ、「コサージュやアクセサリーを変える」が45.6%ともっとも多く、ついで「インナーで印象を変える」が31.6%、「ジャケット・羽織だけ変える」が19.3%となった。ワンポイントのアイテムを変えることで、印象を変化させているようすがわかる。 七五三の服選びで重視するポイントについては、「フォーマルさ」が45.3%で最多となった。また、七五三と入卒式の両方で使える服装を選ぶ際に重視する点としても「フォーマル感」が33.3%ともっとも多く、行事の服装ではフォーマルが重視される傾向が明らかになった。 選ぶ服の色味については、「ネイビー系」(30.8%)、「ブラック系」(20.8%)、「ベージュ/淡いトーン」(14.5%)、「グレー系」(6.9%)と、シーンや季節を問わないベーシックなカラーが選ばれていた。 また、近年の気候の読みづらさへの対応については、「屋外では防寒優先、写真撮影時には脱ぐ」と「重ね着で温度調節できるようにする」が同率で23.3%、「薄手の羽織を用意して調整」が20.8%と、重ね着などで調整する人が多い結果となった。「特に対策はしない」と回答した人は28.3%で、調整が不要なシーズンレスアイテムへの需要もうかがえる。 オンワード樫山はこれらの結果を踏まえ、季節を問わず大切な行事で着回せる「万能フォーマル」アイテムを提案している。アイテム例として、「BEAUTY FORM KNIT フレアスカート セットアップ」や「トリアセダブルジョーゼット ペプラム ブラウス」、「【洗える】レース襟 ニット」などをあげている。