まだまだ9月とはいえ暑い日々が続いていますが、少しずつ湿気が下がって肌の乾燥が気になる方も増えてきたかと思います。
肌の乾燥が気になる時には保湿をすれば良い?NONO、そんな単純なものじゃありません。
コラムニストのプリオが医学的根拠に基づくスキンケア・成分美容について紹介します。
ミドルエイジこそ原理原則を知り、ムダなく正しくお肌のケアをしていきましょう。
なぜ加齢とともにお肌の乾燥が気になるようになるの?
乾燥肌とは「肌の角層内の水分が減少した状態」を指します。角層内で水分を保持するには
・しっかり皮脂膜が張っている
・NMF(天然保湿因子)が十分に存在している
・細胞間脂質が十分に存在している
この3つの要素が必要となりますが、いずれも加齢と共に減少してしまう成分なのです。
例えば、皮脂膜の9割は皮脂が占めていますが40歳以降皮脂は急激に減少する傾向があります。そして細胞間脂質を構成する成分のおよそ半分を占める成分”セラミド”。これは60代以降になると20代の半分程度の量になってしまうのです。
それ以外にも乾燥の原因となる要因は外的要因では湿度の低さ・気温の低さ・紫外線ダメージ。内的要因では先述した加齢に加え、過度な摩擦や洗浄、生活習慣の乱れが原因となってきます。
9月下旬に差し掛かるこの時期は夏の間無意識に浴びた紫外線ダメージが蓄積され、お肌の乾燥がググッと出てきやすい時期でもあるのです。
▶︎手っ取り早く乾燥のお手入れをするには、どうしたらいいの?
乾燥肌さんにおすすめの基本のお手入れをおさらい
乾燥肌さんにおすすめのお手入れとしてまず試してほしいのは洗顔料や洗顔方法の見直しです。夏の間は汗をかきやすくさっぱり感が欲しいため、少し洗浄力の強い洗顔を選んでいる方も多いと思います。
まずはマイルドな洗浄力のクレンジングや洗顔に変更し、丁寧に、肌を擦らずやさしく洗ってみてください。
次に季節問わず紫外線ダメージを避けるようUVケア化粧品を用いて紫外線対策を。肌のターンオーバーを整えるために規則正しい生活や適度な運動なども心がけてください。
代表的な成分をチェックしてみて!乾燥肌さんのスキンケアのコツ
乾燥肌さんは肌に足りていないうるおいを与え、うるおいを保持し、うるおいを逃さないようケアしていくことが大切です。
ここでキーとなってくるのは
うるおいを保持する成分
うるおいを逃さない成分 です。
うるおいを保持する成分として代表的なものは
アミノ酸(セリングリシン、ヒドロキシプロリン)、NMF成分(PCAなど)、グリセリン、BG、ヒアルロン酸(ヒアルロン酸Na)、コラーゲン、ヘパリン類似物質など。
化粧水や美容液の裏側に記載のある成分表記で、これらの成分が前の方に記載されているものを選んでみてください。
うるおいを逃さない成分として大切なものは
セラミド(セラミドNP)、レシチン、スフィンゴ脂質(スフィンゴ脂質・スフィンゴ糖脂質)、スクワラン、ホホバ油(ホホバ種子油)、ワセリンなど。
これらの成分が配合されている保湿剤を選んでみることをおすすめします。
環境によるところも多いお悩み・乾燥。まずは日頃のケアで強く擦らないことを徹底した上で、必要な成分を補う形で対処をしてキメの細かい健やかな肌を目指していきましょう。
プリオも参考にしています!▶︎日本化粧品検定公式テキスト