早期英語教育3分の1が実践も、15歳以下7割が英検未取得 | NewsCafe

早期英語教育3分の1が実践も、15歳以下7割が英検未取得

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現在もっている英検は何級ですか?
  • 現在もっている英検は何級ですか?
  • 何歳から日常的に英語に触れさせましたか?
  • 何のために英語を学んでほしいですか?
  • 子供は英語が苦手ですか?
  • 子供が英語が苦手な理由はなんですか?
  • 英語を学ばせる手段として何がいいと思っていますか?
  • 現在、英会話学校に通わせていますか?
  • 何歳から英会話学校に通わせていますか?
 未就学児からの英語教育を3分の1以上の保護者が実践していることが2025年6月30日、英会話教室を運営するイーオンの調査で明らかになった。一方で、15歳までの子供の7割以上が英語資格未取得と判明した。

 文部科学省は、2027年度までに「中学3年生で実用英語技能検定(英検)3級相当以上、高校3年生で英検準2級相当以上の英語力を身につけた生徒の割合を6割以上にする」目標を掲げている。「子供の英語・英会話学習」に関する意識調査は、こうした中で、保護者が子供の英語・英会話学習への関心やニーズ、英語資格の取得についての考えを明らかにすることを目的に実施。対象は、全国の4歳から15歳までの子供をもつ保護者1,000人。調査期間は2025年6月13日~16日。

 子供を英語に触れ始めさせた時期の最多は「4歳未満」で、約3分の1が未就学児から英語学習を開始。多くの保護者が英語学習を早期から始めることの重要性を認識していることがうかがえた。子供に英語を学んでほしい理由は、「将来の可能性を広げるため」が最多。ついで「コミュニケーション能力を高めるため」「受験や就職で有利になるため」と続いた。

 一方で、保護者が感じる子供の英語苦手意識については、「文法が理解できていない」「単語を覚えるのが苦手」「英語を聞き取るのが苦手」といった基礎力の定着に課題があることが明らかになった。保護者の4分の1以上が自分の子供が英語が苦手と感じており、基礎学習法や苦手意識に向けた具体的なサポートへのニーズが高いと考えられる。

 さらに、英語を学ばせる手段として「英会話学校」を重要視する保護者が6割以上にのぼり、未就学児から通える英会話教室のニーズが高いことが示された。現在、英会話学校に通わせている保護者は4割以上で、そのうち4歳未満から通わせている保護者がもっとも多かった。

 このような高まる英語資格ニーズに対して、調査では、7割以上の子供が英語資格を未取得であることが判明した。半数以上の保護者が英語資格の学習方法に不安を感じており、具体的な学習方法がわからないことが資格取得の障壁となっている可能性も考えられるという。

 また、卒業までに英検の何級を取得したいかを尋ねた設問では、英検2級など比較的レベルの高い級も含まれており、単に資格取得を目指すだけでなく、実用的な英語力を身につけさせたいという高い期待があることが読み取れた。
《風巻塔子》

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