NTTドコモのモバイル社会研究所は2025年6月30日、「子どものケータイ利用に関する調査」の結果を公表した。全国の中学生のスマホ利用料金のボリュームゾーンは、2019年「3,000円以上」から「1,000円~3,000円未満」に変化したことがわかった。 「子どものケータイ利用に関する調査」は2024年11月、全国・小学生および中学生とその保護者を対象に、訪問留置による調査を行った。有効回答数は1,300組。 子供のスマホ利用料金は、中学生の65%、小学生の82%が「3,000円未満」であることがわかった。もっとも多い料金帯は、小学生・中学生ともに1,000円~3,000円未満だった。また、保護者の意識については、「安いと思う」が17%、「普通だと思う」が62%、「高いと思う」が21%で、中学生と小学生で大きく傾向は変わらなかった。 関東1都6県における2019年からの経年変化をみると、中学生のスマホ利用料金は2019年には「3,000円以上」がもっとも多かったが、2021年以降は「1,000円~3,000円」が主流となり、2024年には約6割になった。小学生も、2021年は「1,000円~3,000円」が5割弱ともっとも多く、2024年にはその割合が5割強とさらに増加した。 子供のスマホ利用料金に対する保護者の意識は、料金の低価格化にともない、中学生では2019年に比べ2024年は「普通だと思う」が17ポイント増加、「高いと思う」が21ポイント減少した。小学生の保護者も中学生の保護者と同様に、年々「高いと思う」の割合が増えてきている。 モバイル社会研究所では、今後も子供のスマホ利用について引き続き調査を実施するとしている。