リスクモンスターは、2025年5月5日の「こどもの日」に向けて、父母・祖父母が子供・孫に務めてほしい企業を調査した。1位は「地方公務員」、2位は「国家公務員」、3位は「トヨタ自動車」がランクイン。「安定企業」で「得意分野を生かした仕事」への就業を願う傾向にあった。 第13回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査は、2025年2月28日、全国の父母・祖父母800名を対象にインターネットを通じて実施された。。 ランキング1位は「地方公務員」(回答率14.4%)、2位は「国家公務員」(同13.4%)、3位は「トヨタ自動車」(同9.9%)、4位は「パナソニック」(同5.8%)、5位は「任天堂」(同5.4%)がランクインした。公務員が上位を独占する結果は、従来の傾向と同じだった。 トップ20にランクインした業種では、製造業が10社を占め、ついで総合商社が3社ランクインしている。特に「パナソニック」や「ソニー」、「キーエンス」などの電気機器・電子部品製造業が順位を上げており、医薬品製造業や鉄道業も人気が回復している。一方、銀行業は順位を下げた。 子供や孫に勤めてほしい企業に対するイメージでは、「経営が安定している」がもっとも重視されており、「やりがいがある」「過重労働・ハラスメントがない」が続く。特に男子をもつ親や祖父母は、健全な労働環境を求める傾向が強い。 また、期待する働き方としては、「趣味・特技を生かした活躍」が突出して高く、ついで「グローバル展開する企業での活躍」「業歴の長い企業で企業の歴史を学んでほしい」が続く。一方、「新進気鋭のベンチャー企業で活躍」や「企業に属せずフリーランスとして自由に勤務」は、不安定なイメージが影響し低順位となった。 年収に関する調査では、「年収は気にしない」が約3割を占める一方で、57.9%が民間企業の平均年収を超える年収を求めていることが明らかになった。父母や祖父母自身が勤務していた業種に子供や孫も就職してほしいと考える割合は約6人に1人で、特に「通信・情報(IT)」や「専門サービス」、「医療」などが高い。 この調査結果から、父母や祖父母が子供や孫に望む職業は、安定した経営基盤と健全な労働環境をもつ企業であることがうかがえる。企業経営者には、次世代の若者を惹きつけるための努力が求められる。◆第13回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」ランキングTOP101位「地方公務員」2位「国家公務員」3位「トヨタ自動車」4位「パナソニック」5位「任天堂」6位「全日本空輸(ANA)」7位「ソニー」8位「日本航空(JAL)」9位「三菱商事」10位「アップル(Apple)」