島根県教育委員会は2025年4月21日、2025年度(令和7年度)島根県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果概要と分析を公表した。5教科総合の平均点は125.0点で、前年度より10.1点下降した。教科別の平均点では、理科が前年度と同点、それ以外の4教科で得点減となった。 2025年度島根県公立高等学校入学者選抜の一般選抜学力検査は3月5日に実施した。島根県教育委員会では、学力検査受検生の解答と得点状況を総括。結果概要と学力の傾向を示した。 学力検査の得点状況をみると、5教科の総得点(250点満点)の平均は125.0点で前年度より10.1点低かった。総得点分布を前年度と比較すると、160点以上の得点層が減少し、120点未満の得点層が増加した。 教科別の平均点は、国語25.4点(前年度比3.1点減)、社会26.9点(前年度比0.5点減)、数学22.1点(前年度比4.7点減)、理科25.2点(前年度と同点)、英語25.8点(前年度比1.5点減)。前年度より上昇した教科はなかった。 ただし、島根県教育委員会では、年度により問題の難易に差があるため、単純に経年比較することはできないとしている。 学力検査結果全般から読み取れる学力の傾向については、基礎的・基本的な事項はおおむね定着している一方、文章や図表を正確に読み取ったうえで何が問われているかを正確に把握し、複数の知識や技能を相互に関連付けて活用する力や、適切に表現する力に課題があると分析している。 各教科を担当する教員の学力検査に対する意識調査結果では、中学校教員・高校教員ともに国語で内容の程度を「もっと下げる」、問題の分量が「多い」との評価が多かった。 2025年度島根県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果概要と分析は、島根県のWebサイトで公開。6月には、さらに細かく分析した結果と分析を公表予定としている。