河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2025年4月14日、2026年度入試情報に「新設大学・増設学部・学科一覧」と「入試変更点」の最新情報を掲載した。2026年度は、私立大学7校の新設をはじめ、学習院大学と学習院女子大学の統合、山形大学と長野大学の学部改組などを予定している。 「2026年度新設大学・増設学部・学科一覧」は、2026年度に予定されている大学の新増設をまとめたもの。文部科学省から公表されているもの、および河合塾調査で2025年4月現在判明した分を一覧にしている。なお、一覧には現在認可申請中のものや設置構想中のものが含まれており、今後変更などの可能性もある。 2026年度に新設される大学は、私立7校。太田医療科学大学(群馬県太田市)は、健康科学部リハビリテーション学科で、理学療法学専攻80人、作業療法学専攻40人を募集予定。コー・イノベーション大学(岐阜県飛騨市)は共創学部地域共創学科120人、大阪医療大学(大阪府大阪市)は医療看護学部で理学療法学科40人・看護学科40人、西日本看護医療大学(福岡県北九州市)は看護学部看護学科で80人、博多大学(福岡県福岡市)はデータサイエンス学部データサイエンス学科で160人、福岡国際音楽大学(福岡県太宰府市)は音楽学部音楽学科で80人、武雄アジア大学(佐賀県武雄市)は東アジア地域共創学部東アジア地域共創学科で140人の定員を設ける。新設7校のうち、3校が福岡県内での設置を予定している。 大学の統合では、学習院大学(東京都)と学習院女子大学(東京都)が2026年4月に統合する。学習院女子大学国際文化交流学部を学習院大学の学部として、統合する計画を進めている。大学の募集停止は、名古屋柳城女子大学(愛知県名古屋市)の私立1校。2026年度以降の学生募集を停止する。 学部の新設・改組のうち、国立大学では山形大学が地域教育文化学部を募集停止。教員養成に特化した教育学部へ改組する。佐賀大学はコスメティックサイエンス学部、熊本大学は共創学部を新設する。公立大学では、長野大学が環境ツーリズム学部と企業情報学部を募集停止し、地域経営学部に再編。共創情報科学部を新設する。旭川市立大学は地域創造学部、福井県立大学は地域政策学部を新設する。 また、2026年度入試変更点によると、京都大学の理学部と工学部、広島大学の理学部と工学部、名古屋大学の工学部などで女子枠を新規実施。北海道大学は、2025年度入試では点数化していなかった大学入学共通テスト「情報」について、2026年度入試では全学部全学科で点数化する。