香川県教育委員会は、2025年度(令和7年度)の公立高等学校入学者選抜学力検査の概評を公表した。5教科の平均点は250点満点の143.4点。教科別では国語31.6点、数学26.1点、社会31.2点、英語29.5点、理科25.1点となった。 香川県教育委員会は、2025年度香川県公立高等学校入学者選抜の学力検査問題を、5教科の総合得点(250点満点)の平均点が55%(138点)前後となることを目安に作成。実際の平均点は57.4%(143.4点)で、予想をやや上回り、5教科の総合点は160~180点の層にピークがある分布になったという。 教科別の平均点は、国語31.6点、数学26.1点、社会31.2点、英語29.5点、理科25.1点。前年度(2024年度)と比べると、理科以外の4教科で上昇し、5教科総合では前年度(141.9点)を1.5ポイント上回る結果となった。 教科別の概評をみると、国語では小説を読んで答える問題は、全体的によくできていたが、評論や古文で正答率が低く、また作文では、問題の条件を満たしていないものや、根拠となる理由を示しつつ自らの具体的な意見を説明できていないものが多かったという。 期待以上の正答率とされたのは、数学では関数や事象を数理的に考察し処理する力をみる問題、社会では地理分野の地図や統計資料から必要な情報を的確に読み取る問題、英語では英語を聞いて文章の内容を聞き取る問題、理科では資料や実験結果から考察して計算する問題など。 一方、数学の図形の性質を利用して、数学的に考察し計量する力をみる問題のうち、難易度の高い問題や、社会の衆議院議員総選挙が実施された回数について考察する問題、理科の実験や観察の方法を問う問題などでは、期待した正答率を下回っていたという。 このほか、受検生に向けて、日ごろの学習で重要となる点なども掲載。2025年度香川県公立高等学校入学者選抜学力検査の概評は、香川県教育委員会のWebサイトからダウンロード・閲覧できる。