このサービスを提供する背景には、近年の大学入試で増加している思考力や判断力を問う問題への対応がある。特に難関大学受験では、複雑な問題を解くための思考力が求められるという。
この他、受験生自身が直面する受験科目数の多さによる試験対策の難しさ、受験以外の高校生活とのバランスを確保するための時間調整の難しさだけでなく、昨今の予備校・塾にかかる費用の増加による家庭の経済的な負担を解決したいというベネッセの思いがある。55年間の受験指導ノウハウと最新のAI技術を融合し、専任の先生がいるかのような「対話型指導」を実現することで、これらの課題に対応する。記者発表会に登壇した同社 家庭学習カンパニー新モデル事業戦略本部・本部長の永見良介氏は「意欲のある方であれば、誰でも難関大合格に挑める学習環境を作るのが進研ゼミの使命」と力強く語った。
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「難関合格 進研ゼミ√Route(ルート)大学受験」のポイントは、AI講師との対話型学習「AIセルフトークラーニング」によって思考力を鍛えることができる点だ。教材に含まれる演習問題のうち、約15%ほどの問題に「AIセルフトークラーニング」機能を搭載。AIからの問いかけに音声入力で答えることで、正解を導くまでのプロセスを再度整理でき、類題にも応用可能な思考力を着実に身に付けることができる。
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奇しくも記者発表会当日は、国公立大学二次試験日。会の後半の「AIセルフトークラーニング」のデモンストレーションでは、お笑い芸人ナイチンゲールダンスの中野なかるてぃん氏、ヤス氏の2人も登壇し、機能を体験。一橋大出身の中野なかるてぃん氏は、新機能に驚きながらも「受験生の皆さん1年間お疲れさまでした。まず自分を労ってほしい。余裕があったら、両親やお世話になった方も感謝を伝えて」と受験生にメッセージを送った。
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