文部科学省は2025年2月19日、2025年度(令和7年度)国公立大学入学者選抜について確定志願状況と2段階選抜実施状況を発表した。確定志願倍率は、前期日程が2.9倍、後期日程が10.3倍、中期日程が13.8倍、合計4.4倍。2段階選抜は、36大学61学部で実施され、計4,459人が不合格となった。 国公立大学の確定志願状況は、国立(前期)が募集人員6万3,511人に対し、志願者数17万8,611人で、志願倍率2.8倍。国立(後期)は募集人員1万2,243人に対し、志願者数12万1,128人で、志願倍率9.9倍。公立(中期)は募集人員2,388人に対し、志願者数3万2,841人で、志願倍率13.8倍など。 国公立(前期・後期・中期)合計は募集人員9万8,236人に対し、志願者数42万8,501人、志願倍率は4.4倍で前年度(2024年度)より0.1ポイント上昇した。なお、国際教養大学、新潟県立大学、叡啓大学、芸術文化観光専門職大学は、独自日程による試験実施のため志願状況に含まない。 志願倍率を学部系統別にみると、「人文・社会」4.6倍、「理工」4.2倍、「農・水産」4.2倍、「医・歯」4.6倍、「薬・看護」5.0倍、「教員養成」3.6倍、「その他」4.7倍。 前期日程で2段階選抜を実施したのは、国立が27大学49学部、公立が9大学12学部の計36大学61学部で、計4,459人が不合格となった。前年度と比較すると、不合格者は46人増加した。 2段階選抜による不合格者は、「東京大学」893人がもっとも多く、「東京都立大学」772人、「東京科学大学」429人、「一橋大学」258人、「富山大学」212人、「愛媛大学」186人、「群馬大学」141人、「滋賀医科大学」124人、「熊本大学」 121人、「千葉大学」113人、「宮崎大学」112人と続いている。 今後、前期日程試験は2月25日から、中期日程試験は3月8日から、後期日程試験は3月12日から実施される。 文部科学省は今回の発表とあわせ、学部別志願状況(枠取り表)についても発表。2月5日10時現在の数字から北海道大学の一部の学科で募集人員の修正があったこと報告した。修正後の北海道大学の確定募集人員は理学部-後期58人、 医-前期255人、歯-前期42人、工学-後期143人、水産-前期116人となる。