インフルエンザ大幅減も、前年同期比2.7倍と高止まり | NewsCafe

インフルエンザ大幅減も、前年同期比2.7倍と高止まり

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インフルエンザ流行レベルマップ(2025年第1週)
  • インフルエンザ流行レベルマップ(2025年第1週)
  • インフルエンザ定点あたり報告数推移
 厚生労働省は2025年1月14日、2025年第1週(12月30日~1月5日)のインフルエンザ発生状況を発表した。全国の定点あたり報告数は33.82人。過去最多の前週からは大幅減となったが、前週が年末年始にあたる週で医療機関の受診者が少なかったことも影響している可能性がある。

 厚生労働省が全国約5,000か所の定点医療機関で実施している感染症発生動向調査によると、2025年第1週の定点あたりのインフルエンザ患者報告数は全国平均33.82人。前週(2024年第52週64.39人)から大幅減となった一方、前年の年末年始(2024年第1週12.66人)と比べると約2.7倍にのぼる。

 都道府県別にみると「岐阜県」70.67人がもっとも多く、「茨城県」60.18人、「愛知県」55.97人、「大分県」54.26人、「滋賀県」52.58人、「鳥取県」48.72人、「長野県」47.92人、「熊本県」47.87人、「福島県」46.84人、「高知県」46.48人、「埼玉県」46.07人が続いた。41都道府県では前週の報告数よりも減少したものの、青森県、福島県、長野県、岐阜県、鳥取県、沖縄県の6県は前週より増加がみられた。

 国立感染症研究所感染症情報センターは、2025年第1週の全国医療機関(定点医療機関以外を含む)の受診者数を約110.4万人と推計。年齢別では、「0~4歳」約9.5万人、「5~9歳」約8.3万人、「10~14歳」約6.8万人、「15~19歳」約6.8万人、「20代」約13.5万人、「30代」約12.3万人、「40代」約15.8万人、「50代」約16.3万人、「60代」約9.2万人、「70歳以上」約12.1万人。直近5週間に検出されたインフルエンザウイルスは「AH1pdm09」が97%を占める。

 教育機関では新学期が始まったことで、今後増加に転じる可能性もあり、引き続き手洗いやマスク着用など感染対策を心がけたい。
《川端珠紀》

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