新潟県教育委員会は2024年12月23日、2027年度(令和9年度)新潟県公立高等学校入学者選抜からの新しい選抜制度の骨子を取りまとめ公表した。現行の「特色化選抜」は部活動の地域移行を踏まえ廃止。一般選抜には校長の裁量で設定する「学校選定枠」が新設される。 新潟県公立高等学校入学者選抜は、2027年度から新制度に変更される。現在(2024年度)の中学1年生が受検する新しい選抜制度では、中学校部活動の地域連携、地域クラブ活動への移行を踏まえ「特色化選抜」を廃止。一方、中学生がより主体的に高等学校を選択できるようにすることを目指し、一般選抜には「学校設定枠」という新たな募集枠を設ける。 現行の一般選抜は「一般枠」として残し、同様の検査を実施。「学校設定枠」は各学校のアドミッション・ポリシーを踏まえ、明確な目的意識をもつ志願者が出願できる募集枠として一般選抜の中に新設する。希望する志願者は「一般枠」に加えて同一校の「学校設定枠」にも出願できる。 「学校設定枠」は校長の裁量で設定した学校・学科で実施し、「調査書の各教科の学習の記録」と「学力検査の結果」「その他の検査等(学校ごとに定める提出書類、面接等)の結果」を総合的に判断して選抜する。募集人数は、学校・学科ごとに校長が設定する。 提出書類は、諸活動に関する実績報告書や英語検定等のスコア証明書、学力検査以外の検査としては面接や課題作文などを検討しているところだという。学校・学科ごとの選抜方法などは2026年3月までに公表予定。また、欠員補充のための2次募集では学力検査が廃止されるが、詳細については後日公表予定だという。