文部科学省は2024年12月15日、筑波大学との共催により、2024年度全国高校生フォーラムを開いた。当日のポスターセッションの審査により、受賞校7校が決定し、文部科学大臣賞には名古屋大学教育学部附属中・高等学校が選ばれた。 同フォーラムの目的は、WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)事業およびスーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワークに参加する高校生が一堂に会し、グローバルな社会課題の解決策を話しあうことにある。英語でのポスターセッションを通じて、参加者は自らの研究や提案を発表し、他校の生徒と意見を交換する機会を得る。これにより、国際的な視野を広げるとともに、異なる文化や考え方を理解する力を養うことを目指している。 今回のフォーラムには、全国から109校の高校生と教育関係者が参加した。参加校の生徒たちは、英語でのポスターセッションを行い、有識者で構成された審査委員会によって審査が行われた。その結果、名古屋大学教育学部附属中・高等学校が「婚姻増加=出生率増加ではない!?日仏比較から見る育児とキャリアの課題」というタイトルで文部科学大臣賞を受賞した。 審査委員長賞は、立命館宇治中学校・高等学校が「ラオス教育問題に直接アプローチ!~学生支援団体『Laonin』について~」というタイトルで受賞した。奨励賞には、福井県立高志高等学校、東京学芸大学附属国際中等教育学校、神戸市立葺合高等学校、星城高等学校、岡山県立岡山城東高等学校の5校が選ばれた。 文部科学大臣賞や審査委員長賞、奨励賞の選考は、参加校の高校生による英語でのポスターセッションをもとに行われた。審査委員会は、各校の発表内容やプレゼンテーションスキル、社会課題に対する理解度などを総合的に評価した。