未踏は2024年11月4日、2024年度の「未踏ジュニア」成果報告会を東京大学で開催した。2024年度は117件の応募の中から17プロジェクトが採択され、約6か月間の支援を経て成果を発表した。特に顕著な成果をあげた10名は「未踏ジュニアスーパークリエータ」として認定され、公式Webサイトで公開された。 未踏ジュニアは、17歳以下のクリエータを対象に独創的なアイデアと技術を支援するプログラムで、2016年度から毎年実施されている。プログラミング教育の普及にともない、IT技術に関心をもつ若者が増えている背景から立ち上げられた。経済産業省所管の情報処理推進機構(IPA)の「未踏IT人材発掘・育成事業」では、25歳未満を対象に多くのIT人材を輩出しているが、大学生や大学院生に比べ、小中高生の応募件数が少ないことが課題とされていた。そこで、未踏は17歳以下を対象にしたジュニア版を設け、若いクリエータを支援している。 2024年度の成果報告会では、採択されたプロジェクトが発表され、メンターやスポンサーのサポートを受けながら進められた成果が披露された。「クラゲアラート」の小畑洲士さん、「AI study」の間渕拓さん、石橋慎理さん、黒田克徳さんなど、10名のプロジェクトがスーパークリエータとして認定された。これらのプロジェクトの詳細は、未踏ジュニアの公式Webサイトで確認できる。 2025年度の未踏ジュニアは、2025年3月10日ごろに募集を開始する予定。応募者向けの情報は「応募の手引き」のページで公開されている。