スタディメーターは2024年11月14日、AIを活用した新しい学習サービス「未来の教科書」のトライアル提供を開始したと発表した。このサービスは、ユーザーが入力したタイトルをもとにAIが教科書を自動生成するもので、誰でも無料で利用できる。生成された教科書はPDF形式でダウンロード可能。 同サービスの開発は、「インターネットで何でも学べる時代に、なぜ人は本屋に足を運ぶのか?」という社内の疑問から始まった。情報が容易に手に入る現代でも、本屋で「立ち読み」をしながら新しい興味を見つける体験が求められているのではないかという仮説から、Web上で「立ち読み」感覚を再現する学びの場の提供を目指した。架空の本のタイトルを入力することで、その本の1ページ目を読む体験ができる機能は、こうした考えから生まれたという。 「未来の教科書」は、ユーザーが入力したタイトルをもとにAIが1ページ目を自動生成する。幅広いジャンルに対応可能。ユーザーは「入門」「応用」「問題集」などのスタイルを指定でき、学びたい分野や深さに応じた内容を簡単に得ることができる。 また、汎用的な知識の提供にフォーカスしている。深い考察や著者の個性が反映された内容は紙の本が担うべき役割と考え、AI教科書は基礎知識の学びを効率化するものとして位置づけている。このすみ分けにより、スタディメーターはデジタルと紙それぞれの強みを生かした新しい学びのスタイルを提案する。