発達特性があると推察される学生は、それ以外の学生に比べて精神的健康度リスクが高いことが、岐阜大学が実施した「学部新入生を対象とした『発達特性』と『精神的健康度』に関する調査」より明らかになった。研究成果は2024年10月16日、「Journal of Autism and Developmental Disorders誌」のオンライン版に掲載された。
そこで、岐阜大学保健管理センターの足立美穂助教、山本眞由美教授らのグループは、岐阜大学の学部新入生全員を対象として、発達特性を有すると推察される学生の頻度と、精神的健康度の調査を実施。調査は大学入学後1か月以内に、「発達特性」は自閉症スペクトラム指数(AQ)と成人期ADHD検査(A-ADHD)を用いて推察、「精神的健康度」はCCAPS 日本語版(Counseling Center Assessment of Psychological Symptoms Japanese:大学生の精神的健康度指標で、点数が高いほど精神的健康度リスクが高い)を用いて行った。