ディストピアと化したネオン輝く銀世界の香港で、武装集団による大殺戮とビル爆破事件が発生。その事件で、ある富豪が犠牲となったことをきっかけに、麻薬組織と警察の特殊部隊との抗争が勃発するーー。
金城が演じるのは、表向きは健全な商社として、裏では香港の麻薬取引を牛耳る一族の末息子である李霧童(レイ・モウトン)。
ある雪の日に起きた爆破事件に巻き込まれた父が他界。兄は警察に追われ逃亡中のため、霧童が実質の後継者となり、裏稼業から足を洗おうと目論むが、一族に忠誠を誓う側近たちや思惑を抱える権力者たちがそれぞれ主導権を握ろうと画策し、激しい抗争が幕を開ける。
金城は、主人公でありながら悪役でもある霧童というキャラクターの魅力について「僕は、悪人にもそれぞれの物語があると思っています。どの角度から物事を見るかということが大事です」と語る。「確かに霧童は悪役ですが、香港の麻薬密売を支配する一族に生まれたことは彼の選択ではありません。彼は麻薬が大嫌いで、商売を続けることに辟易している。彼は彼の信念を胸に、一族を変えようと努力しています。でも同時にその世界の人間でもありますから、彼は自身の手は汚さずに、人をうまく利用して手を下す知恵を持っている賢い男なのです。その矛盾こそが、僕には魅力的に映りました」とコメントしている。
また、撮影では言語に苦労したようで、「霧童は外国語も操ってビジネスをします。今回、イタリア語とスペイン語が出てきますがそれは僕にとって魅力の一つであり、最大の難関でもありました。撮影に入るかなり早い段階からイタリア語とスペイン語のセリフを先にもらって丸暗記して覚えました。実は広東語もあまり得意ではなかったので、そのセリフも丸暗記しました。単語を一つずつインターネットで意味を調べて覚え、その後に言語の先生に発音を教えてもらいました。僕の役に馴染む発音や速度を研究しました」と述懐している。
変わらない端正なルックスに、より渋みが増した金城は、7年ぶりの映画主演。本作で新たなファンも獲得しそうである。『風林火山』は12月11日(金)より全国にて公開。








