自主的な学びを重視8割超、課題は習慣化…生成AI利用4割
子育て・教育
リセマム/教育ICT/小学生
同調査は、小中学生の子供を持つ30~50代の保護者を対象に実施し、825人からの有効回答を得た。調査期間は2026年8月3日~8月4日。近年学校での夏休みの宿題のあり方が見直される一方、学習アプリや生成AIなど子供が自律的に学ぶための選択肢が広がる中で実施された。親世代と現在の子供における夏休みの学びの違いや、宿題以外の自主的な学習への意識、学習継続の課題、家族の関わりなどを明らかにすることを目的としている。
保護者自身が子供だったころと、現在の子供の夏休みの学習を比較したところ、親世代・現在の子供世代ともに「ドリルやプリントなど学校から出される宿題」は主要な夏休みの学習であることに変わりはなかった。
一方、親世代では6割以上が取り組んでいた「自由研究・工作」「読書感想文・作文」は、現在の子供ではいずれも20ポイント以上減少した。現在「学習アプリ・タブレット教材」に取り組む子供は23.4%となっており、現在の子供の学習環境について「デジタル機器を使う時間が増えた」と回答した保護者は34.9%にのぼった。「自分の子供時代より、学習方法の選択肢が増えた」と回答した保護者も28.7%おり、学校から一律に出される課題だけでなく、デジタル教材やアプリなどを含め、子供自身や家庭が学び方を選択できる環境へと変化していることがうかがえる。
学校の宿題とは別に、子供が自分で学ぶ内容を選び、自主的に学ぶことについて、「とても重要」(30.7%)、「やや重要」(52.5%)を合わせ、83.2%の保護者が重要だと回答した。夏休み前に宿題以外の学習にも取り組んでほしいと「強く思っていた」(23.3%)、「ある程度そう思っていた」(52.5%)保護者は合わせて75.8%にのぼった。
夏休み中旬時点で、宿題以外の学習に「ほぼ毎日」または「週に数回」取り組む子供は57.2%。夏休み前に宿題以外の学習にも取り組んでほしいと考えていた保護者のうち(n=625)、71.2%が「期待通り」または「期待以上」に取り組めていると回答した。
一方、宿題以外の学習について感じている難しさを聞くと、「子供の集中力ややる気が続かない」(32.5%)が最多となり、「学習を継続し、習慣にすることが難しい」(28.6%)、「子供が自分から学習を始めない」(27.3%)が続いた。学ぶためのコンテンツや選択肢が広がる一方で、子供が自ら学習を始め、日々の習慣として続けることが保護者にとって大きな課題となっている。
期待通り、またはそれ以上に学習できている家庭(n=447、複数回答)にその理由を聞いたところ、「学習が日々の習慣になっているから」(29.1%)がもっとも多く、「子供本人に学びたいことや目標があるから」(26.6%)が続いた。一方、十分に取り組めていない子供では、「やる気や集中力が続かない」(31.2%)、「学習が習慣になっていない」(24.9%)が上位となった。
宿題以外の学習への取組み状況別に家族の関わり方を見ると、学習が順調に進んでいる家庭ほど、家族で一緒に学ぶ機会が多い傾向が見られた。「期待以上に取り組めている」家庭では88.9%が週1回以上、家族で一緒に学習していた。一方、「期待より大きく取り組めていない」家庭では週1回以上一緒に学ぶ割合は31.6%にとどまり、48.1%が「家族で一緒に学ぶことはまったくない」と回答した。
保護者のサポート方法にも違いが見られた。「期待以上に取り組めている」家庭では、「学習計画や目標を一緒に立てている」(32.1%)、「教材や学習内容を一緒に選んでいる」(30.2%)、「学習する時間やルールを一緒に決めている」(27.2%)が上位となった。計画や教材を親子で一緒に考える「伴走型」の関わりが見られる順調な家庭に対し、十分に取り組めていない家庭では「学習するように声をかける」割合が51.9%ともっとも高かった。
学習アプリやタブレット教材の普及に加え、生成AIも子供の学習を取り巻く新たなツールとなりつつある。今回の調査で、日ごろの学習における生成AIの利用状況を尋ねたところ、「よく使う」(9.9%)、「たまに使う」(37.2%)を合わせ、47.1%の子供がすでに学習に生成AIを利用していることがわかった。一方で、「使っていないし、使わせたくない」と回答した保護者も21.3%にのぼった。
実際に生成AIを利用している389人の子供の使い方としてもっとも当てはまるものを聞いたところ、「わからない部分の説明や解説を求める」(16.2%)がもっとも多く、「興味のあることを調べたり、学習内容を広げたりするために使う」(15.7%)が続いた。一方、「AIが出した答えや文章をそのまま使っている」と回答した保護者も10.0%おり、8.5%は子供が生成AIをどのように使っているか把握していないと回答した。
生成AIを子供の学習に利用する場合の不安については(n=825、複数回答)、「AIの答えをそのまま使い、自分で考える機会が減る」(32.4%)がもっとも多く、「AIに頼りすぎ、自分で学習を進められなくなる」(27.9%)、「子供がAIの回答の正しさを判断できない」(26.9%)が続いた。
生成AIを活用する場合に望ましいと思う使い方を聞くと(n=825、複数回答)、「間違えた理由や考え方を説明する」(23.3%)、「答えを直接示さず、考えるためのヒントを提示する」(20.4%)などが上位となり、AIに子供の代わりに答えを出してもらうことよりも、子供自身の理解や思考を支援する使い方を求めていることがわかった。








