
「最近、仕事でミスが多い」、「家族や同僚に頼まれたことを、すぐに忘れてしまう」。ひとつひとつはちょっとしたものでも、ミスが重なると落ち込みますよね。そのような「うっかりミス」の原因になる集中力の低下は、脳疲労が原因かもしれません。脳を酷使する人がやりがちな習慣や、脳を休ませる方法を医師の横倉恒雄先生(婦人科・内科・心療内科医常)に聞いてみました。
「私、ぽんこつかも」…落ち込みが続く日々

イラスト/lely
営業事務として働く48歳のマユミさんは、最近落ち込むことが多いんだとか。「仕事で質問したら『さっきも言いました』と言われたり、家族との会話が頭に入らずに『それ、前も言ったんだけど』と子どもに怒られたりします。集中力が下がっているのは自分でも自覚していて、注意はしているつもりなのですが改善されません。仕事も家事も、昔の自分ならこんなことはなかったのにと思うと、落ち込んでしまいます」ただ、落ち込んでいても「注意する」以外の改善策は思いつかないというマユミさん。
「私の母も姉も、年齢を重ねると注意力が散漫になるって言っていました。だから年齢のせいかと思って、ちょっと諦めています」マユミさんのように、集中力や作業効率の低下を自覚しながらも「年齢のせい」と諦める人は少なくありません。確かに、年齢を重ねると集中力や作業効率も衰えるものです。しかし、年齢以外の原因があることを忘れてはいけません。
脳にブラック勤務をさせていませんか?

Photo:O-DAN
マユミさんのような集中力や作業効率の低下は「脳疲労」が原因の恐れがあります。脳疲労とは厳密な医学用語ではなく、長時間の集中や情報処理のあとに注意力や作業効率が落ちた状態を示す言葉です。
- 作業の計画を立てる
- 優先順位をつける
- 判断をする
このような行動で情報処理量が増えると、脳の前頭葉に負荷がかかり、脳疲労状態に陥りやすいといわれています。「頭にモヤがかかったようで、スッキリしない」と感じるのは、脳疲労が原因かもしれません。とくに、更年期世代はホルモン変動による自律神経の乱れにより、睡眠の質が低下し脳に疲労が蓄積しやすいといわれています。
また、それ以外の世代でも最近はスマホでSNSの投稿を見て、無意識のうちに「これは好き」「面白い」と判断したり、最新のニュースを見たりしがちです。このような何気ない行動も、脳に負荷をかけ脳疲労の原因になるといわれています。
- 常にスマホで情報を追いかける
- 休憩をとらずに仕事を続ける
- 睡眠不足を自覚していても対策をしない
このような行動は、脳疲労を加速させるので注意しましょう。
本編では、更年期世代の集中力、作業効率の低下の原因のひとつである脳疲労について解説しました。【関連記事】▶▶ヘトヘト『脳』は一刻も早く休ませて!今日からできる『脳』ケア習慣では、自分でできる「脳疲労対策」を解説します。




