更年期には睡眠の質が落ちる。「夜中に目が覚める」「朝あまりに早く目が覚める」場合に私たちが「心がけるほうがいいこと」って? | NewsCafe

更年期には睡眠の質が落ちる。「夜中に目が覚める」「朝あまりに早く目が覚める」場合に私たちが「心がけるほうがいいこと」って?

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
更年期には睡眠の質が落ちる。「夜中に目が覚める」「朝あまりに早く目が覚める」場合に私たちが「心がけるほうがいいこと」って?

「お会いするだけで更年期の沈んだ気持ちが前を向く」「楽しくお話して、気づいたら心にわだかまっていた重いものが消えていました」とファンも多数の産婦人科医・小川真里子先生。現在は福島県立医科大学での診察と併せて、週に一度、東京・JR五反田駅のアヴァンセレディースクリニックで更年期外来もお持ちです。

長年に渡って女性特有のトラブルに向き合ってきた小川先生に、更年期時期の女性へのメッセージをいただきます。今回は「手指の痛み」と「睡眠」について。

【女性の身体、思春期から更年期までby小川真里子先生】

先生、夜中に目が覚めてしまうんです。「ですよね、覚めるようになりますよね」

――今回の「睡眠」というテーマは、先生が「よく聞かれるので」と挙げてくださったものです。実際どのくらい聞かれるのでしょうか?

毎日必ず、何人もの方に「ぐっすり眠れない」というご相談をいただきます。更年期世代の睡眠の悩みの特徴は「寝つきが悪い」というよりも「夜中に目が覚める」「朝あまりにも早く目が覚める」などです。これらは加齢による変化の可能性が高いのですが、私たちは「人間は年を取ると夜中に目が覚めるようになるのだ」と教えられてないため、みなさん異常事態かと思って悩んでしまうのでしょうね。まずは知ることが大事だと思います。

――確かに、もう当たり前のように目が覚めるものだと思っていましたが、最初は「最近急に眠れなくなった」と感じました。

「先生、夜中に目が覚めてしまうんです」と打ち明けられた場合、「私も覚めますよ」「3時に覚めます」「昨日も2:45に覚めたんですけど」とありのままをお話します。すると「ええ!そうなんですか!」と驚かれます。「みんな夜中に目が覚めるって言ってますよ」とお話すると、驚かれることが多いんです。

目が覚めるのはある程度しょうがないことですが、目が覚めたあとに眠れているか、覚めたことで次の日に支障が起きているかが医学的な問題です。みなさんに負担感があるのは夜中にトイレの回数が増えることだと思います。女性は尿道が短いので目が覚めるとトイレに行きたい感じがすることが多く、これで本格的に目が覚めてしまう人もいることでしょう。ですが、ただ目が覚めるだけでまた眠れる、他は今までと変わらないという場合、「私は夜、目が覚めるようになったんだな」とシンプルに考えることが大事です。

夜目が覚めると、朝起きたときに熟睡感が足りない感じがして気分が下がると思います。が、日中問題なく動けているならそれでいいのです。

睡眠時間は「8時間とらないとならない」わけではない。年齢に応じて必要時間は短くなる

――睡眠時間が短くなってしまってもそれはそれでよいのでしょうか?

よく「先生、1日8時間寝ないといけないんですよね?」「本には7時間寝ないと健康を損なうと書いてありました」なんて質問してくださる方がいらっしゃいますが、必要な睡眠時間は人によってそれぞれ違います。自分の日中の状態を客観視してみて、実際どんな感じなのか、トータルでどんな感じなのかを捉えてもらえると少し気持ちが楽になるのではと思います。

――個人的にはスマートウォッチで睡眠を計測してみたところ、すさまじく悪いと思っていた自分の睡眠が案外悪くないことを知り、不思議と睡眠の悩みがなくなりました。

それは事実上の「認知行動療法」ですね。自分の状況を客観的に捉えることは有効です。スマートフォンのアプリでも睡眠の状態を知ることができると思いますので、試してみる価値はあります。

こうして客観視した結果、やっぱり夜中に目が覚めるから私のQOLはすごく低い、耐えがたいから薬をくださいとお考えになる方もいるかもしれません。ですが、夜中に目が覚めなくなるような薬は現実には難しいんです。睡眠薬は基本的に寝つきを助ける薬です。強い睡眠薬は長時間効きますから、次の日の日中に残って逆にQOLが下がってしまうことがあります。薬の影響が残った状態で起きるのは辛いものです。

私たちは赤ちゃんのときは1日中寝てました。それがだんだん短くなり、高校生になるころには7時間くらいでしたでしょうか。年齢が上がっていくと眠りは浅く短くなっていくものなのです。こうして眠りを客観視すると年相応だなと感じると思います。

つづき>>>更年期、夜に「動悸」や「足の攣り」が起きて目が覚めてしまいます。心配なのですが、大丈夫でしょうか?専門医の答えは


《OTONA SALONE》

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