【中学受験の塾選び】SAPIXの特徴と費用・合格実績(2026年度版) | NewsCafe

【中学受験の塾選び】SAPIXの特徴と費用・合格実績(2026年度版)

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サピックス(SAPIX)小学部
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 「中学受験の塾選び」をテーマに、大手4塾に加え、生徒数を伸ばす新興塾について、特徴や費用、カリキュラム、合格実績などを紹介する。今回はサピックス(SAPIX)小学部について見ていこう。

サピックス小学部の特徴
 初見の問題を授業中に講師と一緒に考え、その内容を授業で配布する教材を使って家庭で復習し、理解を深める「復習中心」の学習が特徴。カリキュラムは、同じ単元を何度も学習し徐々に難易度を高める、らせん状(スパイラル)に構成されている。授業で学び家庭で復習したことを、しばらくして忘れかけたころに、再度授業で学習して定着度を高めていく。同じ単元を何度も学習するため、途中入室であっても、授業をしっかり復習すれば、すべての単元を定着させられる。また、6年生では、学校別の入試対策を行う、志望校別コースも設置。ひとりひとりの志望校合格に向けて、きめ細かな指導を行っている。

 使用教材は、すべてサピックス小学部オリジナル。最新の入試問題を毎年研究し、教材や授業に反映させている。理科・社会ではカラー写真を豊富に使用。低学年用の教材では紙面にサピックスのオリジナルキャラクターを登場させるなどして、楽しく学べるようにしている。さらに、理科(3~6年生)では、自然に目を向け、理解を深めるきっかけづくりとして特別動画も配信している。6年生の志望校別の授業では、各学校の出題傾向に合わせた教材を用意。サピックスの授業だけで志望校合格の土台が身に付くようにしている。

 授業は、講師の「なぜ?」「どうして?」に子供自身が考えたことや疑問に感じたことを、自分なりのことばで発表する、子供主役の授業。対話を中心とした「討論式授業」を行う中で、先生は子供自身に考えさせることに主眼をおき、「思考力」や「表現力」を伸ばしていく。また、「復習中心」の学習法により、予習を必要としない授業となっている。その日の学習内容は授業当日に初めて出会うことになり、子供たちの知的好奇心をかき立て、授業に集中させる。授業を通じて子供たちの「自発的に考え、楽しく学ぶ姿勢」を引き出し、それを伸ばしていくことを重視している。

通塾の頻度と時間帯
 1~3年生は週1回、4年生は週2回、5年生は週3回、6年生前期は週3回、6年生後期は週4回。

1年生:平日16:20~17:50 または土曜日(13:30~15:00/16:00~17:30)、または日曜日(9:30~11:00/15:00~16:30)
2年生:平日16:20~18:00 または土曜日(13:30~15:10/16:00~17:40)、または日曜日(10:00~11:40/14:30~16:10)
3年生:平日16:45~19:15 または土曜日(14:30~17:00/15:30~18:00)、または日曜日(9:30~12:00/14:00~16:30)
4年生:平日17:00~20:00
5年生:平日17:00~20:00
6年生:平日17:00~21:00および土曜日14:00~19:00

※1~3年生の土曜日・日曜日の授業は、校舎によって設置状況が異なる。
※関西校舎では、授業時間帯などが一部異なる。
※4年生~6年生の平日の授業時(講習や特訓を除く)には、授業開始前30分で算数の授業前小テストに時間がある(任意参加)。

入塾のおすすめ時期
 サピックスでは、4年生と5年生の2年間にわたり中学受験で必要となるすべての分野の学習をする。ただし、社会は6年生の1学期まで。そのため、本格的な受験カリキュラムが始まる新4年生(=3年生の2月)から、入室する生徒が多い。既出の単元も繰り返し学ぶスパイラル型のカリキュラムのため、それ以降の入室も可能。カリキュラムが進むにつれて、ほかの生徒と進度が異なることもあるため、不安がある場合は入室説明会などで担当講師に相談できる。

 家庭での学習習慣や自ら学ぶ姿勢は、塾での学びを通して徐々に身に付いていく。サピックスでは3年生までは先取り学習は行わず、「学びの楽しさ」や「自分で考える」ことを大切にしている。低学年からの通塾により、入試で必要となる「思考力と記述力」のための土台をつくること、あらゆる学習の基本となる「自分で考える力」を伸ばすことができる。

入塾前の「入室テスト」「体験授業」の有無とその費用
 入室や各種特訓・講習などの受講を希望する場合、月1回程度実施する「入室テスト」(受験料3,300円・税込)を受ける必要がある。学年によっては、一部の月において、その月に実施する公開模試が入室テストを兼ねる場合もある。

 体験授業は、入室を検討する人が多い時期(1~3月、7月、10~12月)に実施する、入室テストの受験生(1~4年生)を対象に行っている。費用は入室テストに含まれる。また、春・秋・冬には、低学年を対象とした1日授業体験イベント「わんでいサピックス」(有料)を実施。対象学年や受講料などは時期によって異なる。

入塾後の「テストの実施頻度」「1クラスあたりの定員」「クラス分け」
 1コース(=クラス)15~20人程度。学力別のコース編成になっている(6年生の志望校別特訓は除く)。1~3年生で約2か月に1回、4~6年生では約1か月に1回、コース分けに関わるテストを実施している。

  6年生の志望校別のコースについては、通塾している生徒(家庭)に事前に志望校調査を行ったうえで、コース編成を行う。希望する学校のコースがない場合でも、出題傾向が類似する学校のコースで学習を進めながら、十分なフォローアップを行っている。

 コースに関わるテストがない月には、全学年で定期的な復習テストや、3年生以上を対象に現在の実力を測るための公開模試(サピックスオープン)などを行っている。6年生では、私立中学校などをテスト会場とし、より入試本番に近い環境で行う合格力判定サピックスオープンや、出題傾向に極めて特徴のある学校の入試を模した学校別サピックスオープンを実施する。また、毎回の授業では、前回授業の理解度や定着度を測るための授業内テストがある。

 公開模試は申込み制(有料)。

3・4年生対象:実力診断サピックスオープン(各学年1回)
5年生対象:志望校診断サピックスオープン(3回)
6年生対象:合格力判定サピックスオープン(6回)、学校別サピックスオープン(対象校により回数が異なる)

年間費用
1年生:約24万円
2年生:約28万円
3年生:約36万円
4年生:約66万円
5年生:約83万円
6年生:約150万円

※いずれも消費税込み、授業の一環として実施するテスト費用、配布されるテキスト・プリント・資料集等の教材費、冷暖房費等がすべて含まれる。

授業以外のサポート
 難関中学入試で必要とされ、すべての教科の基本となる「読解力」「記述表現力」を磨くため、専門指導員による記述添削指導「てんさく教室」を月に1回程度、1~5年生を対象に実施している。生徒ひとりひとりの考え方や個性を尊重しながら、他者に伝わる文章を書く力を育成していく。

 また、学年や教科により対応は異なるが、生徒が授業を欠席したときなどのために、ポイント解説動画および学習アドバイスを配信している。また、メールを利用しての質問対応も行っている。

保護者会や面談について
 各校舎・学年ごとに、年間カリキュラムに沿った形で年に2~4回「保護者会」を開催している。クラスの雰囲気や現在の学習状況、学習目標などを説明し、個別の質問にも対応する。また、6年生では「保護者個別面談」を年に2回実施。事前のアンケートをもとに、学習相談や志望校決定に向けたアドバイスを担当講師から伝える。なお、学習相談や面談は、これ以外にも希望によって随時行っている。

 このほか、事前に寄せられた質問や相談に回答する「なんでも相談会」を、各校舎で学年ごとに年4~5回実施している。

保護者に求めること
 教材やプリント類の整理、家庭学習のスケジュール管理、メンタルケア、体調管理など可能な範囲でお願いしている。中学受験を通して、子供の自学自習を目指しているため、成長に合わせて少しずつ手を離してもらうことが理想。ただし、子供には個人差があり、日々成長もするため、現時点のようすを見ながら、個々に合わせたサポートをお願いしたい。もし困ったことがあれば、塾の担当講師に相談いただきたい。

合格実績
 本稿での合格実績は、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県から独自にピックアップした難関中学校52校(男子校19校・女子校15校・共学校12校・公立中高一貫校6校)を対象にしている。サピックス(SAPIX)小学部の合格者数データは3月9日時点での回答数値であり、集計残や繰り上げ合格などにより、数値が微増する可能性もある。

 男子御三家の合格者数を前年度(2025年度)と比較すると、以下の通りとなっている。
・開成 -34人
・麻布 +16人
・武蔵 +11人

 女子御三家の合格者数を前年度(2025年度)と比較すると、以下の通りとなっている。
・桜蔭 +6人
・女子学院 +39人
・雙葉 +10人

 2026年度の合格実績の対象となった在籍塾生数は、サピックスは5,969 名(2025年3月9日現在)。なお、合格実績として公表している小学6年生の在籍者数にはテスト生や講習生を含めていない。
《藤本ゆう子》

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