京都大学は2026年3月10日、2026年度(令和8年度)一般選抜(前期日程)の地理歴史(日本史探究)で、出題ミスがあったことを公表した。該当する問題を全員正答として扱う。受験生の合否への影響はないという。 出題ミスが発覚したのは、2月26日に行われた2026年度一般選抜前期日程の個別学力検査の地理歴史(日本史探究)の試験問題。2月27日に予備校から質問書が届き、同大担当者が確認した結果、出題ミスが判明した。 地理歴史(日本史探究)の大問I・問17の「この宣言の時点で女性の政治結社への加入や政談集会への参加を制限していた法律名」を問う設問。同大は「治安警察法」を想定正答としていたが、一部教科書には1922年に治安警察法が改正され、成年女性の政談集会への参加が認められていた旨の記載があることから、1924年の「この宣言の時点」では「政談集会への参加を制限」という記述と合致せず、正答を導けないと判断したとしている。 今回の出題ミスを受け、日本史探究の受験者945人に対して、問17を全員正答として扱った。対象学部は、総合人間学部(文系)、文学部、教育学部(文系)、法学部、経済学部(文系)。受験生の合否への影響はなかったという。 京都大学では「今回の事態を重く受け止め、原因を究明し、試験問題の作成から最終確認に至るまでの過程を再構築いたします。そのうえで、確認体制の強化と対策を徹底するとともに、再発防止に努めて参ります」とコメントしている。