小学生が1か月間に読む本は平均12.1冊で、過去最高値を記録した前年から1.7冊減となったことが、「第70回学校読書調査(2025年)」の結果より明らかとなった。中高生は2023年を最高値に引き続き減少。学校段階が進むほど読書冊数が減り、不読率が上がる傾向にある。 学校読書調査では、全国の小・中・高校の児童生徒の読書状況を毎年調べている。第66回調査までは全国学校図書館協議会(全国SLA)と毎日新聞社の共催、第67回調査以降は、全国学校図書館協議会が単独で実施している。第70回調査は、小学生(4~6年生)3,354人、中学生(1~3年生)4,440人、高校生(1~3年生)4,238人を抽出し、2025年6月第1・2週の期間に調査を行った。 2025年5月の1か月間に読んだ平均読書冊数は、小学生12.1冊(2024年比1.7冊減)、中学生3.9冊(同0.2冊減)、高校生1.4冊(同0.3冊減)。小学生は、過去最高値から一転し減少。今回はコロナ禍であった2021年の値(12.7冊)を下回る結果となった。中高生は、2023年を最高値に引き続き減少している。 5月1か月間に読んだ本が0冊の「不読者」の割合は、小学生9.6%(2024年比1.1ポイント増)、中学生24.2%(同0.8ポイント増)、高校生55.7%(同7.4ポイント増)となり、すべての校種で増加した。小学生は2003年以降で初めて9%を超え、中学生も2005年の24.6%に迫る水準となるなど、「読書離れ」の傾向が強かった2000年代の値に近づく結果となった。 第70回学校読書調査の結果は、全国SLAのWebサイトで公表しているほか、機関誌「学校図書館」2025年11月号に全項目の結果と分析を掲載している。今回の調査では、「電子書籍の読書経験」「獲得したデジタル情報の正しさをどう確かめているか」「どんなときに本を読みたくなるか」といった項目も設けている。