
さんきゅう倉田です。東京大学経済学部金融学科の3年生です。
元国税局職員でファイナンシャルプランナーの資格を持っています。お金にまつわる本をこれまで7冊上梓しました。
スーパーに食材やお菓子を買いに行くと、「あ、これも値上がりした」「あれ?こんな値段だったかな」「チョコレートが200円超えてる!」などと心の中で呟くことがあります。
読者のみなさんも同じように感じ、苦しみ、家計のために努力しているのではないでしょうか。
東大生はまだまだ親のすねを齧り、ランチが1000円を超えても文句ひとつ言わないので、今回はオトナサローネ編集部のみなさんの様子を窺いました。
▶コンビニコーヒー、今は「安くない」!?
いつの間にか上がったコンビニコーヒーの価格
筆者は毎月横浜の珈琲問屋に豆を注文し焙煎した豆を送ってもらっているので、コンビニでコーヒーを買うことがない。
コンビニのコーヒーといえば、当初は品質の高さと100円という低価格で話題になり、他社も追随し、操作パネルが分かりにくいとか店員が淹れるのは不合理だとか、すべてのサイズに「L」と書くのはセンスがないとか、度々耳目を集めて話題に事欠かない。
なぜか飲まなくてもコンビニのコーヒーが好きである。
味が悪いという話は聞いたことがないので、きっと非常に高い減価率で販売してくれているのだろう。
彼らの戦略にハマって、ついで買いをしてあげたいものである。 編集部によるとそんなコンビニコーヒーも値上げの影響を受けているらしい。
◆編集部員A (50代、女性、子ども1人、好きな食べ物 唐揚げ)
「セブンのコーヒーが100円から 130円になって、すごい上がり方だと思います。最近紅茶にシフトしているのですが『1杯単価』を意識するようになったらもうコーヒーは飲めません」
1杯の単価を意識するのは素晴らしい。
ファイナンシャルプランニング協会で古来より唱えられている「ラテファクター」という言葉がある。
毎日のカフェラテのように、なんとなく実施してしまう支払いを指し、節約の棚の一番上に入っていると言われている。
みなさんはランチの後、ついコンビニに寄りお菓子を買っていないだろうか。
飲んだ帰りに空腹だと錯覚してカップラーメンを買っていないだろうか。
財布にも体脂肪率にも悪いので、物価上昇を機にスパッとやめてみよう。
コーヒー1杯の価格を意識するようになれば、「もったいない」の言葉が日常的に浮かんできて節約につながるはずだ。
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