「ゲホゲホ、ゼーゼーが止まらない!」49歳で大人喘息を発症。吸入ステロイド薬で抑え込んでみたものの…【100人の更年期】 | NewsCafe

「ゲホゲホ、ゼーゼーが止まらない!」49歳で大人喘息を発症。吸入ステロイド薬で抑え込んでみたものの…【100人の更年期】

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
「ゲホゲホ、ゼーゼーが止まらない!」49歳で大人喘息を発症。吸入ステロイド薬で抑え込んでみたものの…【100人の更年期】

閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

※写真はイメージです。

【100人の更年期 #138ミヤコさん】

◆ミヤコさん 55歳
東京都在住。57歳の夫、21歳の娘と3人暮らし。パートタイムで接客業に従事

40代後半、イライラが止まらず、パリの町でもケンカ腰に

40代後半になり、ミヤコさんは「私、更年期かも?」と感じ始めました。何をしてもすぐに疲れてしまい、電車の中では暑くもないのに汗がダラダラと流れることが増えていきます。それまで規則正しかった生理周期も次第に乱れるようになりました。

「生理がなかなか来なくなり、来たと思ったら血の量がとても多い。私の場合、漏れるほどではありませんでしたが、37cmのお尻まで包み込むビッグサイズのロングナプキンを買って、常備しておきましたね」
年上の先輩たちから体験談を聞いてはいたものの、
「長く付き合ってきた生理がいよいよ終わる……このあとはどうなるんだろう」と感慨深い気持ちも湧き上がってきました。

日常生活では、夕食後にどうにも眠くなり、家事がおろそかになることがありました。夫が夜23時ごろに帰宅する頃には、うたた寝していることが多かったそうです。しかし、いざ就寝する時間になると不眠に悩まされ、眠れない夜が日常になっていました。

この頃、職場でパワハラにあったり、世話焼きの性格をうまく利用されたり、ママ友から無視されたりしたことも不眠に拍車をかけました。さらに、母親が認知症になってしまいました。母親が早朝から「死にそう」いう電話をかけてきたり、本人が望んで施設に入ったことを忘れて「出たい」と言い始めたり、「通帳やお金を返せ」と罵られたりしたことも、ストレスを加速させました。

そして、気分の落ち込みやイライラは最高潮に。
パリへ旅行した際には、町中で障害物を避けるために「危ない」と背中を押してくれた夫に対して、「そんなやり方はないんじゃない?」と突っかかってしまう場面もありました。

ただ、夫は温厚な性格なので、ミヤコさんのそんな態度を、「女性はそんなもの」と軽く受け流してくれたため、大きなケンカに発展することはありませんでした。
「あの頃の自分を振り返ると、どうでもいいことでキレていました。今思うとどうしてあんなにイライラしていたのだろう……と恥ずかしくなります。旦那さんには迷惑をかけたなと思います」

保険適応の漢方薬で、精神的にも落ち着く

当初、内科のかかりつけ医に「眠れない」と訴えると、ツムラの漢方薬を処方されました。
「よくある更年期の薬ですが、これを飲むと気持ちが落ち着いて、ほっとしました」

あるとき、健康診断で婦人科の項目に引っかかり、新たに婦人科を受診します。
「女性ホルモンについて気になって調べると、一生で出る量はティースプーン1杯分。そんな微量なもので、女性の体がコントロールされているんだと、なんだか不思議な思いがしました」

ミヤコさんは日常生活は問題なく送っているし、寝込むわけでもない。
パートの仕事を続けることもできている。
そこまでひどい状態ではなかったため、医師からはホルモン療法はすすめられず、「漢方で様子を見ましょう」とここでも漢方薬を処方されました。

その後、しばらくは漢方薬を服用して平穏に過ごしていたミヤコさんですが、49歳の11月末、咳がひどくなり、再び眠れなくなってしまいます。
「若い頃から自律神経系が弱かったので、更年期で女性ホルモンが乱れるとともに、ウィークポイントである呼吸器系にしわ寄せが来たのではないか」
と思いました。

しかし、仕事も忙しく、ゆっくり養生をしている暇はありません。
「どうしよう……」追い詰められたある日、駅前の薬局に駆け込んで、『咳を止める薬をください』と頼みました。

「ゲホゲホしながら、接客の仕事もできないので、藁をもすがる思いでした」
そこでは咳止めスプレーをすすめられました。

ぜんそくの薬を処方されて落ち着くも……

ミヤコさんの仕事は、年末年始にとくに忙しくなります。咳がひどいからといって仕事を休むわけにはいかず、かといって人と接する場面で咳が出てしまうと仕事に支障をきたします。

そこで、呼吸器系の「咳専門医」に診てもらうことにしました。ネットの口コミを見ると、他ではなかなか治らなかった患者さんが高い評価を書き込んでいる、ぜんそくや咳などの症状を専門とする消化器内科でした。

男性医師からは更年期と大人喘息の関係性については「そうかもしれません」とあいまいな回答だけでしたが。
「更年期前後はぜんそくの症状が悪化する人もいう」という記事をネットで読み、
「ぜんそくも更年期が関係しているんだろう……」と漠然と考えました。

医師からはぜんそくの内服薬と吸入ステロイド薬を処方してもらい、おかげで年末年始の忙しい時期を無事に乗り越えることができました。
でも、根本的な解決には至らず、2、3年ほどすると、この薬も徐々に効かなくなっていきます。
「どうしたらいいのだろう……」再び、不安な気持ちでいっぱいになりました。

▶▶関連記事「あんなに悩んでいた咳の症状が治まった」嬉しい効果をもたらしたものとは(後編)

では、54歳でオーダーメード漢方薬と出会ったミヤコさんのお話をお届けします。


《OTONA SALONE》

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