本作は田舎の温泉街を舞台に、探偵兼発明家に舞い込むちょっと奇妙な依頼を、これまた奇想天外な方法で解決するという“ゆるさ”満載、だけど、ときに笑えて涙する、心温まる物語。
そんな本作の主人公を演じるのは、テレビ朝日ドラマ初主演となる松田龍平。『探偵はBARにいる』シリーズや『舟を編む』、『散歩する侵略者』などの映画、連続テレビ小説「あまちゃん」、「大豆田とわ子と三人の元夫」「東京サラダボウル」「阿修羅のごとく」などのドラマほか数々の作品で活躍し、幾多の賞を受賞してきた実力派俳優。
さらに主演を務めるだけでなく、本作の企画段階から参加。「ミステリーだったら探偵ものがいいかな」という松田の発案から始まった企画に、『モヒカン故郷に帰る』、連続ドラマW「0.5の男」に続き3度目のタッグとなる脚本・監督の沖田修一が合流した。
松田が「やりたいことを自由に言わせてもらった」と語るように、2人の間では忌憚のないアイデア交換が行われ、それを遊び心あふれる世界観づくりに定評のある沖田が型にとらわれずに広げていき、ちょっと意外でありながら、どこか温かい、新しいミステリーが誕生。沖田監督が「何か新しくて、少し不思議な“探偵もの”が作れるのではないかとワクワクしました」とコメントする、新感覚の“ほっこりミステリー”となっている。
トンデモ発明品に囲まれた探偵事務所 不思議で奇妙な依頼をゆる~く解決
松田が演じるのは、失踪した父の後を継いで探偵稼業を営みながら、発明に力を注ぐ、探偵兼発明家の一ノ瀬洋輔。
小さな田舎町・西ヶ谷温泉にある、廃業した実家の温泉宿を探偵事務所や住居としてまるっと使っているが、そこは洋輔による摩訶不思議でシュールな発明品がいっぱい。実は、かつて彼はアメリカで“負の感情”をエネルギーに変える研究をして見事成功したのだ。だが、その研究過程で悪口を浴びすぎたせいで嫌になり、帰国してきた。
洋輔の帰国で、なぜか不思議な乗り物が行きかう、ちょっと変わった温泉街になってしまった西ヶ谷温泉を舞台に、今日も個性あふれる依頼人たちから奇妙な依頼が次々と舞い込み、洋輔は解決のために奔走することに。数多のヘンテコな依頼を、予測のつかない奇天烈な方法で解決していく。考えごとをするときはサッカーのリフティングをしたり、卓球で壁打ちしたり。外出時はリュックを背負うが、たいていの場合、チャックの締め忘れで開いている、という洋輔。
そんな本作を松田は「発明したアイテムで解決したり、時に諦めたりするので、西ヶ谷温泉の人々の生活をのぞき見しながら温泉に入るつもりで楽しんでもらえたら嬉しい」と語っている。
さらに、田舎暮らし系動画配信者が新たなコンテンツを求めてこの町へやってきたのを皮切りに、西ヶ谷温泉にどんどん新しい住人が増えていき…!? はたして、誰がどんなキャラクターを演じるのか。続報にも期待が高まる。
コメント全文
松田龍平(一ノ瀬洋輔役)
今回、企画から参加させて頂けるということで、「ミステリー」と言う事は聞いていたので、それなら“探偵もの”がいいかなと思い、自分なりの探偵像をイメージしてみました。沖田監督が参加してくれることで実現することができて嬉しいです。
「意気込まない」ということから始めたのですが、撮影が始まってみると、だからこそ丁寧にやらなければならないという意気込みがそこにありました。
探偵であり発明家の洋輔ですが、彼のバックボーンやキャラクターは、彼の周りを取り囲む西ケ谷温泉の住人たちとの会話から、だんだんと見えてくるのが面白いと思いました。楽しく演じさせてもらっています。
(この作品は)心温まるヒューマンミステリーと言ったら良いのかな。ほとんどのミステリーは発明したアイテムで解決したり、諦めたりするので、西ヶ谷温泉の人々の生活をのぞき見しながら温泉に入るつもりで楽しんでもらえたら嬉しいです。
沖田修一(監督・脚本)
「探偵もの」を以前からやってみたいと思っていました。ゆるい雰囲気のものではなく、本格的なハードボイルドなやつを。そんな時に、松田さんから、こんな探偵はどうかという、アイデアのようなものをもらいました。探偵だが、発明家でもある。と書いてありました。ハードボイルドではないけれど、何か新しくて、ちょっと不思議な「探偵もの」が作れるのではないかとワクワクしました。
一から自由に物語を作り、難しいことは一切考えませんでした。やっぱり、ゆるくなりました。でもいいんです。まるで子どもが遊ぶように、童心にかえりながら、このドラマに臨んでいます。遊び心を大事にしながら撮影しています。
「探偵さん、リュック開いてますよ」は2026年1月、毎週金曜23時15分~テレビ朝日系24局にて放送(※一部地域を除く)。






