茂来学園は、運営する大日向中学校を大日向中等教育学校として新たに開校することについて、2025年10月31日付で長野県知事より設立認可を取得し、2026年4月1日より開校することを発表した。 茂来学園は、2019年に日本初のイエナプランスクールとして「大日向小学校」を、2022年に日本で唯一(2025年10月時点)のイエナプランスクールの中学校である「大日向中学校」を開校し、子供ひとりひとりの個性と可能性を尊重しながら、互いに協働することを通じて、学力と共に主体性・人間的な豊かさを育む教育の実践に力を注いできた。 今回の中等教育学校への改編により、義務教育段階と高等教育段階を接続した、6年間一貫教育校となることで、生徒が自らの特性・資質、内面的成長とじっくりと向き合い、「やりたいこと」や「進むべき道」をそれぞれに見つけていく、挑戦と探究に満ちた学びの環境を実現する。 茂来学園は小学校から高等学校における12年間一貫のイエナプランスクールにより、子供たちが自ら考え、選択し、行動する主体的な大人へと成長していくことを引き続き支援していく。 イエナプランは、1920年代にドイツのペーター・ペーターゼン氏によって提唱され、オランダで広がった教育コンセプト。自立・共生を重視し、子供ひとりひとりの個性と成長を尊重するイエナプランの大きな特徴の1つは、異年齢の子供たちが共に学ぶ「異年齢学級」である。 また時間割は「教科×時間」主導ではなく、「対話・遊び・仕事・催し」の4つの活動を中心に構成される。主体的かつ協働的な学びにより、学力だけでなく、社会性などの全人的な成長を支援する。 大日向中等教育学校は、2026年4月1日に開校予定。所在地は長野県南佐久郡佐久穂町高野町1802(旧佐久穂町立佐久西小学校跡地、校舎をリノベーションして活用)。生徒数(定員)は210名、1学年35名。2026年度生徒募集開始日は前期課程(新中学1~3年生)が2025年11月12日、後期課程(新高校1年生)が2025年12月10日。