熊本県教育委員会は2025年10月15日、2025年8月の豪雨により被災し、入学者選抜手数料の納付が困難な状況にある生徒に対し、2026年度(令和8年度)県立高校入学者選抜手数料を全額免除すると発表した。対象者は、申請書や必要書類を指定された期日までに提出する。 2025年8月10日からの大雨により、熊本県内では死傷・行方不明者30名、住家被害が全壊24棟、半壊2,514棟など、大きな被害を受けている(2025年10月9日現在)。そこで今回、豪雨による被災を受けた生徒が2026年度県立高校入学者選抜を受検する場合、入学者選抜手数料の全額免除が決定した。 対象となるのは、保護者等の持ち家が全壊または大規模半壊の被害を受けた人、もしくは災害により保護者等が死亡した人。保護者等とは、生徒の親権を行う者を指す。 申請には、中学校(特別支援学校、義務教育学校を含む)から配付される「入学者選抜手数料免除申請書」を、指定された期日までに必要書類と共に提出する。後日、中学校等から申請結果が通知され、承認されると入学者選抜手数料免除通知書が配付になるので、出願時にインターネット出願システム内にて、所定の手続きを行う。 必要書類は、保護者等の持ち家が全壊または大規模半壊の人は、入学者選抜手数料免除申請書と、市町村が発行した罹災証明書(写し可)。災害により保護者等が死亡した人は、入学者選抜手数料免除申請書と、死亡を証明する書類(例:中学校長の証明、戸籍または除籍の全部事項証明書等。写し可)。 入学者選抜手数料免除申請書は、熊本県教育委員会のWebサイトからダウンロードできる。詳細はWebサイト等で確認すること。