高校受験の塾に支払った年間費用を約7人に1人の保護者が「わからない」と回答したことが2025年9月26日、じゅけラボ予備校の調査でわかった。実際に支払った年間費用は「30万円未満」「30万円~50万円」「50万円以上」の三極化の様相を呈している。 この調査は、塾・家庭教師等(オンラインを含む)に中学3年生時期に実際に支払っていた月謝および適正だと感じる費用について、40~59歳の保護者375名を対象に調査したもの。調査期間は、2025年7月18日~9月3日。 塾や家庭教師の年間費用に関する実際の支払額は、年間30万円未満が33.3%、30万~50万円が24.3%、50万円以上が27.2%。このうち、50万円以上の区分は、年間50万円~70万円未満が13.9%、年間70万円~100万円未満が10.4%、年間100万円以上が2.9%となっている。 一方、費用を把握していない保護者が15.2%にのぼり、詳細な費用管理がなされないまま支出している家庭が多いことが浮き彫りになった。 また、保護者が“適正”だと感じる費用との乖離があることも判明した。保護者の55.2%が理想とする費用は年間30万円未満だったが、実際に年間30万円未満の家庭は33.3%にとどまった。 この背景には、夏期講習や直前対策講座といった追加費用が想定を上回ってしまう実態があると推察され、子供の未来を思う親心から、多くの家庭が理想を超える金額を受け入れざるを得ない状況が透けて見えた。