東大生が「万博」に行った感想は。あなたは気づいた?「日本と外国のパビリオンの違い」その分析が秀逸すぎた | NewsCafe

東大生が「万博」に行った感想は。あなたは気づいた?「日本と外国のパビリオンの違い」その分析が秀逸すぎた

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東大生が「万博」に行った感想は。あなたは気づいた?「日本と外国のパビリオンの違い」その分析が秀逸すぎた

東京大学経済学部金融学科3年、さんきゅう倉田です。芸人をしています。5年前、相方と解散して、ひとりでネタをやるか、東大受験をするか0.5秒だけ迷って東大受験をすることにしました。

東大にはさまざまなプログラムが存在することを以前から紹介している。リーマンショックの前にはアメリカの証券会社による寄付講座があって、提出物が評価されるとニューヨークに行くことができたし、春休みに行われる生成AIを使ったコンペで優勝するとカリフォルニアに行ける。

そのようなプログラムには、当然ぼくも参加していて、先日は万博に行かせてもらった。

万博は外国のパビリオンと日本のパビリオンでその趣が全く異なる。誤解を恐れずに言えば、日本の方は気合が入っていて、外国の方は手抜きである。一緒に参加したほとんどの東大生がそのような印象を持った。

日本のパビリオンは未来を見据えて、人々の行動変容を促すような内容にし、全身で体感でき、強く記憶に残るように設計されていました。しかし、海外のパビリオンでは、まずは自分の国について知ってもらうことが重要です。わざわざ日本の未来を考えて日本人の行動変容を促そうとはしません。大きなモニターを用意してそこで自国の情報を流し、知ってもらう。これが目的になります。だから日本と外国の目的の差が展示に現れていたと感じています」

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▶東大生の「パビリオン分析」が面白い

まさしくそうだと思ったし、正確にまとめられている。このように分析・抽象化・説明ができる大学生が日本にどれくらいいるだろうか。ほとんどの大人も不可能ではないだろうか。

海外のパビリオンは建築として美しく、内装は自国から持ち込まれた製品によって飾られていたが、モニターで情報を流すだけで体験として感動することはなかった。

「家で動画を見ればいいかな。1時間以上並んでまで見るものじゃないな」

そう思った。ただ、異国の店員さんが電話しながらコーヒーを提供しているのを見ると、文化に触れている実感があって楽しい。そういった副次的な楽しさを考慮しても、パビリオンには失望してしまうのである。

▶展示を見たコメントが的確な東大生

展示への疑問もあっという間に解決!優秀な友人たち

東大生5人でインド館に入った。壁は調度品で彩られ、天井は3mはある。部屋の中央にはガラスケースで覆われた立方体があって、中を覗くと、砂の上をパチンコ玉のようなものが動き何かを描いていた。どうやらインドの地図のようである。国土の大半を描くと、右上方の角まで移動し、まっすぐに右へと伸びた。そして、また何かを描いている。

どういうことだろうか。疑問に思っていると、大学院1年の友人が言った。

「バングラディッシュを飛び越えて、アッサムなどを表現してるんだね」

地理の知識が豊富だ。

彼はその後に入った「夜の地球」というパビリオンで、黒い背景に螺鈿のような画材で描かれた東京の地図を見て、「ただ街を描いているのではなく。光の量で表してるね。だから、代々木公園や明治神宮は暗いんだ」とすぐさま見抜いていた。

万博で再認識。東大は素晴らしい!

知識の豊富さと所有する知識から合理的な推論を行うことができる人間をぼくは「優秀」だと考えている。

他にも各パビリオンを設計した建築家に詳しい友人や敷地内で掲げられた国旗がどこの国のものなのかすべて知っている友人がいて、我々は特別な充実感を万博で感じることができた。

そのような日々の学びや娯楽があるから、東大は素晴らしいし、勉強の重要さを執拗に述べるのである。

■編集部より

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