「低学歴のお前に何がわかる!」子どもの前で私を怒鳴り、モラハラを繰り返す夫に我慢の限界が近づいて | NewsCafe

「低学歴のお前に何がわかる!」子どもの前で私を怒鳴り、モラハラを繰り返す夫に我慢の限界が近づいて

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
「低学歴のお前に何がわかる!」子どもの前で私を怒鳴り、モラハラを繰り返す夫に我慢の限界が近づいて

モラハラ・夫婦問題カウンセラーの麻野祐香です。

夫婦関係では、子どもが生まれてから夫のモラハラが激しくなるケースが少なくありません。

「子どもの教育」という大義名分のもと、妻にも子どもにも強い支配をしかけてくるのです。

今回は、結婚直後から命令が増え、出産後にはモラハラが尋常ではないほどエスカレートしていったKさんの事例をご紹介します。

結婚直後から始まった「命令」

Kさんの夫は高学歴のエリートサラリーマンでした。高学歴であることに強いこだわりを持ち、学歴のない人間は努力していないと決めつけていました。結婚前から、ことあるごとに自分の学歴を自慢する姿がありましたが、当時のKさんはそれを彼の欠点だとは感じず、むしろ「そんな人と結婚できる自分が誇らしい」と思っていました。

ところが結婚生活が始まると、「これをやれ」「あれはするな」といった“命令口調”が増えていきました。最初は「彼は几帳面だから」と受け流していましたが、日が経つにつれて夫婦の力関係は“夫が上、妻が下”に固定されていきました。会話ではなく「指示と従属」。夫婦というよりは、まるで「上司と部下」のような関係になっていったのです。

そして妊娠。

「赤ちゃんができたよ」と伝えたとき、夫は喜びましたが、その直後からKさんへの要求が異常なほどに増えました。

「体重は8キロまでしか増やすな」「運動は大事だからマタニティスイミングに通え」「栄養は俺の指示通りに摂れ」と、Kさんの生活すべてをコントロールするようになったのです。

夫の管理は普通じゃないと感じたKさんですが、「夫は自分を大切にしてくれているんだ」と思うことにしました。「夫との大事な赤ちゃんを守るために私が頑張らないと」と、面倒な夫の言葉も受け入れていました。

子供が生まれてから、夫の命令口調はますます強くなり、自分の思い通りにしようとする態度もひどくなっていきました。

「母乳だけで育てろ、ミルクなんて絶対ダメだ」「離乳食もすべて毎日の手作りにしろ」など、これでもかというほど細かく育児について命令してくるのです。 Kさんが少しでも意見を言うと「お前に何がわかる!学歴の低いお前は、育児書を理解できないだろう!」と全て否定されるのです。

ストレスで母乳が出にくくなったKさんは、やむなくミルクを足すことにしましたが、そのとき夫から言われた「母親失格」という言葉は、心をえぐる一撃でした。

勉強という名の“支配”

子どもに関することになると、夫の支配欲は“尋常ではない”レベルにまで膨れ上がっていきました。
勉強や習い事についても、「俺の決めたとおりにやらせろ」「口を出すなら離婚だ」と脅し、母親としてのKさんの意見は完全に封じ込められていったのです。

息子が小学生になると、夫の関心は「教育」に集中しました。

学校から帰宅した息子は、Kさんのそばで宿題をしたり、テレビを少し見たりと穏やかな時間を過ごします。しかし、時計の針が夫の帰宅時間に近づくにつれて、部屋の空気は少しずつ張り詰めていきます。

息子は口数が減り、ソワソワと机の前に座って、まだ終わっていない宿題を慌てて片づけようとします。その姿に、Kさんは胸を締めつけられる思いがしました。

玄関のドアが開く音がすると、夫は開口一番、「宿題はやったのか」「今日のテストはどうだった」と畳みかけます。テストの点数が悪ければ「こんな結果で恥ずかしくないのか」と怒鳴り、良い点を取っても「まだまだ足りない」と、ほめることも認めることも一切ありませんでした。

Kさんが「まだ小学2年生なのだから、そこまで勉強って言わなくてもいいと思うよ」と口を挟むと、夫はすぐに「低学歴のお前に何がわかる」と怒鳴りました。

子どもの前で母親を侮辱するその言葉に、Kさんの胸には憎しみが込み上げました。

母親としての思いは夫には一切届かず、子どもは父の帰宅を恐れて家の空気が凍りつく。やがて、夫の帰宅はKさんと息子にとって最大の恐怖となっていきました。

そんな中、夫は小学2年生の息子に、公文、英語塾、水泳と、次々に習い事を詰め込みます。

「勉強と体力作りの両立だ」と言いながら、遊ぶ時間は一切与えません。放課後は宿題の後に塾や習い事、帰宅後もまた勉強。息子の一日は、自由のないスケジュールで埋め尽くされていました。

ある日、息子が涙ながらにKさんへ訴えました。

「お母さん、友達と遊びたい」

その素直な気持ちを父親に伝えればいい、とKさんは思ったものの、夫の返事は冷酷でした。

「高学歴になるには小さい頃からの努力が大事だ。遊びたいだなんて、母親の血が濃いんだな。母親が低学歴だからだ」

子どもの願いを否定するだけでなく、母親を侮辱する言葉を重ねる……その暴言は、息子の幼い心に深い傷を刻み、Kさんにも強烈な痛みを残しました。

夫が学歴にこだわる背景は

なぜ夫はここまで学歴にこだわるのでしょうか。そこにはいくつかの心理的背景があります。

  1. 自分の価値の拠り所が学歴しかない
     「俺は高学歴だ」という一点だけが、自分の優位性を証明する材料になっている。だからこそ、ことあるごとに学歴を持ち出さずにはいられない。
  2. 劣等感の裏返し
     本当に自信のある人は学歴で相手を貶める必要はありません。学歴を誇示するのは、「それ以外では勝てない」という不安の裏返しでもあるのです。
  3. 世間体へのこだわり
     「エリートサラリーマン」という肩書きや学歴は、周囲から評価を得るための最大の武器。だから子供にも習い事や勉強を押しつけ、「優秀な家庭」を演出しようとする。
  4. 妻への支配の道具
     「低学歴のお前に何がわかる」という言葉は、教育方針の正当化ではなく、妻を黙らせるための武器。学歴を振りかざすことで常に優位に立とうとする。

つまり、夫の学歴への執着は単なる教育熱心ではなく、劣等感や支配欲の表れなのです。

本編では、夫が学歴を武器に妻と子を支配していく様子と、その背景にある心理についてお伝えしました。
▶▶「この子が壊れる前に逃げなければ」夫の学歴支配から息子を守るため、母が選んだ決断

では、Kさんが息子の心の悲鳴を聞き、ついに家を出るまでの経緯と、離婚への現実的な一歩をお届けします。


《OTONA SALONE》

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