閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。
私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)
◆マコさん 43歳会社員。同じ年の夫と、8歳・6歳の娘の4人で都内マンションに暮らす。
【100人の更年期】#132
まだ更年期まではしばらく時間がありそうだけど、月経量に変化が起きてきました
35歳で産んだ8歳の上の子と、37歳で産んだ6歳の下の子の育児に加えて、家事、仕事の両立にいっぱいいっぱい。なかなか自分のケアまでは気が回らない日々です。きっとみなさんも同じですよね? 私も、周囲の友人も、もうちょっと子どもが育ったらラクになるのかなと毎年毎年思うけれど、毎年毎年いっこうにラクにならないね……とグチりあって日々を過ごしています。
生理自体はまだ順調ですが、この1年ほどで量に明らかな変化が起きました。2日目の量がとても増えてしまったのです。「これは少し多いな」と感じ、色々と対策を試みたところ、だいぶ楽になりましたので、今日はその内容をお話します。
私の対策のスタートは30代に入ったころ、自分にPMS(月経前症候群)があることに気づいたあたりから。振り返ると、30代前半の頃は、生理前になるとイライラするというより、悲しくなって泣いてしまうことがありました。「これは本当の私じゃないの」と夫に泣きながら訴えたこともあります。そしてこの1年ほどは生理周期に合わせて対策をする方法にしています。
2人の子どもを出産、体調が回復してみると、やっぱりPMSが以前のようにあるなと感じたのです。しばらくは何かを飲むのではなく、早く寝たり、一人の時間を作ったり、あるいは重要な決断はその時期にはしないようにしたりと、いわば自分の行動を変えることで対策していました。でも、もうちょっと限界かなと感じていて。そんなとき友人が「こんなにイライラするなんて、私も命の母を飲んだ方がいいかも」と話しているのを聞いて、やっぱりなにか補ってケアする必要があるんだなと気づきました。
ちょうどその頃、自律神経の乱れからくる不調を感じることも重なりました。40歳を過ぎると更年期の症状が出始めるといった話は、インターネットの情報や友人との会話からも聞いていましたので、少し意識はしていたと思います。ホルモンバランスの仕組みに関する本も何冊か目を通して、自分なりの心の準備も始めました。
更年期の話が友人との間でもごく普通に出る年齢になりました。「生理が3日で終わるようになった」とか、「最近イライラすることが増えた」とか。また、別の友人は「急にカーッと暑くなることが増えた。更年期かしら」と話しています。私もたまに「そろそろなのかな」「これは更年期の症状?」と感じることがありますし、「最近老眼なんだけど、更年期なのかな」なんて話題もよく出ます。
「老眼や白髪はホルモンの減少と関連しないから更年期関連症状ではない」と本で読んでいたので、それを教えてあげたり。以前は更年期の話がタブーだったと聞きましたが、そんな雰囲気は全くありません。老眼も更年期も、恥ずかしいという感覚は薄れてきていますね。年齢を重ねることについて、皆で「そうだよね」と共有できるからかもしれません。
いちばん対策したかったのは「意味もなく沸き上がるイライラ、もやもや」。編み出した対策方法とは
私のケアはまず、生理の1週間前からスタートします。現在の対策は3つ。
とにかく睡眠時間の確保。ママはこれから1週間ひとりで早く寝ます!と宣言して早めに就寝
DHCの「ヘム鉄」を2週間だけ飲む
同時に「命の母A」を1週間前から生理2日目まで服用
DHCの「ヘム鉄」は、経血量が増えたのは筋腫の影響かもしれないと考えたことと、以前、産婦人科の先生に「母乳は血液から作られるから、鉄分を意識しないと貧血になりやすいですよ」と教えていただいたことを思い出して手にとりました。近所のドラッグストアですぐ手に入って追加しやすいこと、鉄ではなく「ヘム鉄」であるところがポイント。
普段から貧血を感じているわけではないのですが、貧血って自覚できるくらいに進んだらもう相当ひどいのだと思いますので、経血量が増えているということは補うべきなんだと思います。朝の寝起きや倦怠感に関してよい影響があったように思います。これは生理が終わるまでだいたい2週間飲んでいます。
「命の母A」は生理が始まる1週間くらい前から朝か夜に4錠ずつ飲み、生理が始まってから2日目くらいまで続けます。経血が出てしまえば体はすっきりしますので、そこで一旦お休みする、というサイクルです。
私の場合、一番対策したかったのが、イライラやモヤモヤでした。元気いっぱいで時にわがままな子どもたちに対して、感情的に「ギャー!」となってしまうのを抑えたかったのです。子どもたちの喧嘩が始まると、「また始まった(イラッ)」と急に沸点が下がるんです。特にまだ幼い下の子が甲高い声をあげると、いつもなら「どうしたの?」と優しく聞ける場面でも、「何をやっているの!」と声を荒らげてしまう。これが生理前1週間から起きているなと気づいて、最初に「ママは今イライラしているから、早く寝るね」と子どもに伝えて早寝をスタートしました。それに加えたのが「命の母A」です。
飲み始めてみてどうだったかというと、劇的に何かが変わったというよりは、「これを飲んでいるから大丈夫」という安心感が大きいんでしょうね。飲んでいる間はイライラすることが減りました。あの、普段なら気にならないことにかちんときてしまってさらにイライラして、しまいには「どうしてこんなにイライラするんだろう!」とイライラする自分にまで腹を立ててしまう、いわばイライラの雪だるまみたいな状態がかなり減ったなと思っています。
あとから気づいたけれど、私は「プレ更年期用」のほうがあっているのかも?
最近気づいたのですが、「命の母」には「命の母ホワイト」というのがあるんですね。ネットで調べてみると生理前の不調に特化しているようなので、ちょうどなくなるタイミングで買って、今週から飲み始めたところです。まだ始めたばかりで効果は分かりませんが、やはりイライラは少ないように感じます。PMS対策として期待しながら、自分に合っているか、もう少し様子を見ていきたいです。
対策って常時続けなければいけないようにも思っていましたが、このような方法でも乗り切れそう。自分の体のリズムが分かり、対処法も少しずつ見つけられるようになりました。子どもたちのためにも、自分の心と体を大切に、健やかに過ごしていきたいと、そう思っています。