代々木ゼミナールは2025年7月30日、一橋大学の入試データ(2025年度)を公開した。入学者の出身地割合について、東京都とそれ以外の関東出身者が占める割合は75.1%と10年間でもっとも高かった。東京都出身者の割合も40.7%と、2024年度より2.7ポイント増加したことがわかった。 入試データは、おもな国公立大学と私立大学の入試状況を掲載したもの。志願者数と志願倍率、共通テストと第1段階選抜(前期日程)、入学者の出身地割合、学校推薦型選抜の志願状況と実施状況などを大学別でまとめている(項目の内容は大学により異なる)。 一橋大学について入学者の出身地割合をみると、東京都とそれ以外の関東出身者が占める割合は、過去10年間において約70%で推移しており、2025年度は75.1%と10年間で最高となった。特に、東京都出身者の割合は2024年度の38.0%から2025年度は40.7%と2.7ポイント増加している。 また、合格率(入学者数/出願者数)を都道府県別にみると、入学者数が多い東京都では20.9%、東京都を除く関東では22.0%となった。 合格率がもっとも高かったのは2024年度に引き続いて北海道であり、29.0%から37.3%と8.3ポイント上昇している。これは、入学者数が横ばいであった一方、出願者数が減少したためと考えられる。合格率の上昇は東北でもみられ、19.0%から28.6%と9.6ポイント上昇。なお、東北における過去5年間の合格率はおおむね25%以上で推移している。 一方、合格率が低下した地区は北陸・中部、中四国、九州・沖縄であった。いずれにおいても4.5ポイント以上の低下がみられ、中でも北陸・中部では15人、中四国では14人、2024年度から入学者数が減少。そのため、これらの地区における入学者の減少も、東京都出身者の割合増加の一因となったと考えられるという。