現役クリエイターによる実践的な授業を展開するバンタンは、中学校に在籍しながらゲーム、イラスト、eスポーツなどを勉強できる新しいフリースクール「バンタンゲームアカデミー中等部」を2025年10月に開校する。 文部科学省の発表によると、2023年度の小・中学生における不登校生徒数は約34万人と、過去最多を記録した。これは11年連続の増加となっており、特に中学生では「5人に1人が不登校傾向にある」という調査結果も出ている。不登校は今や一部の家庭だけの問題ではなく、社会全体で向き合うべき深刻な課題となっている。 こうした状況の中で、フリースクールや学習支援機関など、学校外での学びを選択するケースが増えている。2023年度の調査では、学校外の機関で専門的な相談・指導等を受けている不登校生は11万人を超え、2019年と比べて約1.8倍に増加しており、多様な学びや支援を求める傾向が高まっている。 また、東北福祉大学による調査では、フリースクールは単に学校の代わりとなるだけでなく、不登校生たちが心理的に安定し、自信や自立心を取り戻していく過程を支える役割を果たしていることが報告されている。さらに、保護者への働きかけや、学校との橋渡し的な機能を持つ点も重要で、子供本人だけでなくその周囲の環境全体にポジティブな変化をもたらす場として期待されている。 バンタンは、こうした社会的背景を受けて、「好き」という気持ちを原動力に、自分らしさを育める新たな学びの場として「バンタンゲームアカデミー中等部」を開校する。専門的な分野に触れながら、自己肯定感や他者とのつながりを育み、未来への一歩を踏み出せる環境を提供していく。 バンタンゲームアカデミー中等部は、中学校に在籍しながらゲーム・イラスト・eスポーツなどを学び、自分の「好きなこと」に没頭できる新しいフリースクールである。楽しさや自分が成長する喜びを感じ、同じ趣味を持つ仲間との関わりを持つことを通じて、前向きに学ぶ姿勢を育む。 「好き」を起点にした専門教育として、ゲーム、イラストやeスポーツなど、生徒ひとりひとりの「好き」を出発点に、将来につながるスキルを早期から本格的に学べるカリキュラムを用意している。 安心して通える環境を整えるため、少人数制を採用し、ひとりひとりに合わせた学習サポートを実施。クラスには担任スタッフに加え、ゲームやクリエイティブのスキルを持つ専門アシスタントも参加し、授業をしっかりサポートする。 日々のホームルームやクラスイベントを通して、共通の趣味を持つ仲間との絆が深まる。好きなことをきっかけに自然と会話が生まれ、互いを理解し、尊重し合える関係性を育んでいく。 通学スタイルは「週1」「週3」「週5」の通学コースに加え、オンラインコースも展開。学び方も通い方も、自分のペースやライフスタイルに合わせて選択できる。 バンタンでは、中等部・高等部・専門部・大学部と、ライフステージに応じた専門教育を提供。中等部で好きなことに出会い、「もっと学びたい」「将来は仕事にしたい」と思ったとき、次のステージへスムーズに進むことができるという。 スクール名は「バンタンゲームアカデミー中等部」で、拠点は東京。通学形式は通学コース(週1・週3・週5)、オンラインコースがあり、入学資格は小学校卒業者、またはそれに準ずる人、中学校在籍者。学べる専門科目はイラスト、プログラミング、eスポーツである。 なお、バンタンゲームアカデミー中等部は、学校教育法第一条に定められた中学校ではない。自身の中学校に在籍したままバンタンゲームアカデミー中等部で学ぶ。